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同期入団の福留孝介と岩瀬仁紀 最後の対戦に抱く期待

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/10/07

1000試合登板の岩瀬と同期入団の福留の対戦

 9月28日のドラゴンズ戦。引退試合ではありませんが、この試合で岩瀬仁紀投手がNPB史上初の1000試合登板という偉業を成し遂げました。タイガースはこの時、まだCS進出の可能性が残っており、落とすことのできない大事な試合でした。1点リードで9回にマウンドに上がった岩瀬投手。同点のランナーを出し、迎えたのはドラゴンズに同期入団した福留孝介選手でした。結果はバットを折りながらの一ゴロ。この時福留選手は複雑な気持ちで打席に立っていました。

「順位もかかっているしCSもあるし、本当に難しい打席だよね」

 そう話す虎の主将は、岩瀬投手が投げ自身が二ゴロを打って荒木雅博選手(福留選手と同級生)がさばく。1000試合登板に花を添えるならとこんなことまで考えていたといいますが、そこは真剣勝負。チーム状況を考えると、リーダーとして、とてもこのような演出をすることはできません。福留選手にとっては複雑で難しい打席となりました。そんなキャプテンもまた最近の引退試合については「不思議」と表現しました。

 数少ない「引退できる」選手。ここまで功績を残してきた選手に敬意を払う意味でも、ロマンがあってほしいと思うのです。順位もCS進出ももちろん大事。しかし、そこにリアリティはなくていいと私は思います。

同期入団の福留孝介と岩瀬仁紀

 台風24号の影響で中止となった中日―阪神戦は10月13日に行われることになりました。CS進出を逃し、この頃には順位も確定しているタイガース。考えることは何もありません。岩瀬投手がナゴヤドームのマウンドに立つ最後の日。その視線の先には福留選手の姿があってほしいと願います。そこには最高の花道が待っているはずです。

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