では、何を食べるのが正解か

 では、フルーツを一切食べてはいけないのか。奥田氏の答えは「節度を持って」という現実的なものだ。

「1日の摂取量は、お膳の最後に少し添えられている程度で十分です。今日はこれだけ、と決めて、節度を持って楽しんでいただきたいものです」

 一方で、積極的に摂ってほしいと奥田氏が勧めるのが「海藻」だ。食物繊維が豊富なうえ、果糖を含まない。欧米人が海藻をほとんど食べないため研究対象になりにくく、メディアで取り上げられる機会が少ないだけで、日本人が伝統的に食べてきた優れた食材だという。

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「乾燥わかめや塩蔵わかめは保存がきくので、何にでも加えていただければ、手軽に食物繊維を摂取できます」

 さらに奥田氏は、海藻に含まれるカリウムが味噌汁の塩分の影響を打ち消す効果も紹介し、「むしろ海藻やキノコをたっぷり入れることで、味噌汁が血圧を下げる食品に変わるのです」と続けた。

 「体にいい」と思い込んでいた習慣が、実は日本人の体質に合っていない場合がある。奥田氏がこの番組で繰り返し強調するのは、欧米発の健康情報をそのまま受け入れるのではなく、「日本人の体質を知る」ことが予防の第一歩だという点だ。アルコール分解能力の低い日本人が喫煙も加わった場合、膵臓がんの発症率が「8倍近く高くなる」という衝撃的なデータも含め、番組ではさらに深い議論が展開されている。

【病気にも人種差「日本人の体質でみたがん予防」】日本と欧米「なりやすいがんの違い」|大腸がん・胃がん・膵臓がんに繋がる「日本人の体質」|品種改良した果物に要注意|欧米のデータに惑わされるな【奥田昌子】
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