自身のYouTubeチャンネル「@見た目だけ外国人の生活」で、"日本育ちの黒人女性"としてのリアルな日常や本音を発信し、多くの共感を集めるジェシカさん(27)。コンゴ民主共和国で生まれ、5歳のときに父の留学を機に富山県に住み始めた。

ジェシカさん

「黒人女性を性的にみれない」というSNS投稿に対し、あえて"日本人ウケ"するメイクで応えた動画は、各種SNSで合計1000万回以上再生され、大きな議論を呼んだ。心ない声にどう向き合い、自分らしい美しさをどう見つけたのか。発信者としての現在地を、率直に語ってもらった。

「"今日の自分、好きかも"の積み重ねが、私を強くする」

 美容や恋愛に対して赤裸々に話すジェシカさんのSNSには、共感の声と共に否定的なコメントも寄せられた。露骨な排外主義的な言葉に対しては、「『この人はなにも知らないんだろうな』って感想しかないですね」と特に気にしないようにしているという。

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 しかし、全ての言葉に達観しているわけではない。「シンプルに『かわいいし綺麗だと思うけどたしかに日本ではモテないと思う』とか、『日本ウケはよくない』みたいな言葉はリアルで傷つきますね」。

 彼女の美意識も、発信を続ける中で大きく変化した。かつては、女優の石原さとみに憧れ、日本で良しとされる「かわいい」を必死に追い求めていた時期もあったが、自身の骨格や肌の色と合わないメイクをやめて、自分に似合うファッションやメイクを始めたそう。

 しかし、日本の「かわいい」に固執しなくなった今でもルッキズムに囚われていると感じることがあるという。「『ルッキズムなんて嫌だ』とか言ってるけど、結局ルッキズムを一番やってるのは自分だよねって。顔がどうこう思ってるのは全部自分なんですよね。日本人の顔やファッションがうらやましいという気持ちが強いんだと思います」。

 そんな彼女だからこそ、「ありのままの自分を愛そう」という風潮には、少し距離を置いている。「ありのままの自分が嫌いでもいいんじゃないかと。嫌なものは嫌でいい。毎朝その日の気分でウィッグを選んで、『今日のメイクいいね、今日の自分は好きかも』と思えるのであれば、それで十分じゃないかなって」。

 今後の目標は、自身の経験を活かしたウィッグブランドの立ち上げ、YouTubeチャンネルのさらなる充実、そしてモデルとしての活動だ。

「承認欲求も、劣等感も、まだまだある。でも、やりたいことに挑戦できていて、共感してくれる人たちと出会えて、人生でいちばん安定していますね。これからも、少しずつ前に進んでいくつもりです」。コンプレックスさえも武器に変え、自分だけの美しさを追求し続ける彼女の挑戦は、まだ始まったばかりだ。

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