小野田紀美経済安保相に(43)に公職選挙法違反の疑いがあることが「週刊文春」の取材で分かった。

 公選法では、選挙事務所の数に制限を設けている。岡山県選挙管理委員会の担当者によれば、参院選の岡山県選挙区で設置できる選挙事務所は候補者1人につき1カ所までで、これに違反して設置した場合は30万円以下の罰金に処される可能性がある。

高市政権で初入閣した小野田氏 ©︎時事通信社

 舞台となるのは2022年7月の参院選だ。当時、小野田氏は、岡山市内にある事務所1カ所のみを選挙事務所として届け出ている。しかし、選管に届け出ていない瀬戸内市内の事務所を、“ヤミ選挙事務所”として選挙活動に使用していた疑いがあるのだ。

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 小野田氏の選挙運動費用収支報告書によれば、公示日翌日の同年6月23日に「事務所賃料」として瀬戸内市内のA社に61,275円を支出している。

 小野田氏は公示日当日、小野田紀美事務所のSNSに「瀬戸内事務所出陣式」と題した動画を投稿。「頑張ろーコール」で声を張り上げる姿とともに、<小野田紀美、本気の全力で頑張ります‼>と投稿している。

 では、この瀬戸内事務所の中では何が行われていたのか。選挙の応援に入っていた現役の瀬戸内市議に尋ねると、こう証言した。

「市議たちが打ち合わせをしていました。選挙カーに誰が乗るか、どこから乗るか、コースをどうするかとか。小野田先生の選挙カーと、あと自民党の車があって、そのスケジュールをどうするのかとか。(事務所の前には看板も)出ていました」

瀬戸内市内にあった「選挙事務所」(現在は閉鎖) ©文藝春秋

 別の現役の瀬戸内市議も、この事務所に集まったのは、「瀬戸内の選挙を回す部隊」と証言する。

「選挙カーを回すとか、応援のハガキを取りまとめるだとか。看板も置いてたよ」 

 選挙運動費用から事務所費が支払われていることに加え、選挙の打ち合わせをしたとする市議たちの証言からも、瀬戸内事務所が参院選に向けた選挙事務所であることは明らかだ。

 小野田氏の事務所に質問状を送ると、地元市議らが事務所内で打ち合わせをしていたことには答えず、次のように回答した。

「当該事務所が選挙事務所だったという事実はございません」

 配信中の「週刊文春 電子版」では、“ヤミ選挙事務所”疑惑に加え、同年の参院選を巡る別の公選法違反疑惑についても詳報している。

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