望月 ポールダンスって体力も筋力も必要で、体中あざだらけになりながら練習するし、しんどいんです。それなのに下着で踊るというだけで、そうした努力がすべて見えなくなって、ただのエロいダンスとして見られてしまう。実際にポールダンスをやっている私なら「この技ってきついよね。ここで数秒止まるのって大変だよね」と理解できるけれど、一般の人が見たら「脚を開いている。エロっ!」となってしまう。それが悔しくて、仕方なくて。でも先生に「下着のほうがウケがいいから」と言われて渋々着てました。
――ポールダンスを「エロいもの」として見るのって日本だけなんですか?
望月 いや、国や地域にもよりますが、海外でもストリップと結び付けて見られることがあります。
2日間、家に帰れないことも…ストイックなバーレスクの環境
――なるほど、日本特有ではないんですね。福岡で1年間実績を積んだ後は、念願の「バーレスク東京」に入れたんですか?
望月 入れました。オーディションを受ける前から憧れていたポールダンサーさんのステージを見るために数か月に一度は「バーレスク東京」を訪れていて、スタッフさんにも「私もポールダンスを始めたんですよ」と話していたんです。
そのスタッフさんには「じゃあうちで踊りなよ」と何度か言われていたんですが、「いやいや、まだそんなレベルじゃないです」と断っていて。自分の中で「これなら大丈夫」と思える実績を作った上で、オーディションを受けました。そうしたら「おっ、やっと来てくれたんだね、待ってたよ」と言ってくださって、受かりました。
――「バーレスク東京」ってどのくらいの期間いたんですか。女性だけの世界なので、なかなか大変だと聞いたことがあります。
望月 在籍したのは2年弱です。確かに大変でした。当時は100人くらいの女の子が在籍していたんですが、それだけ多いのでステージに出られない子も出てきたり、皆が想像するような女の子のいざこざは日常茶飯でした。本当に修羅場で「私はアイドル時代に恵まれた環境にいたんだ」と実感しました。
――以前、働いていた子から拘束時間が長いとも聞きました。
望月 今は改善されたのかもしれないですけど、忙しい時は2日間、家に帰れなかった時もありました。店には夕方5時には集合しないといけなくて、店が終わるのが深夜1時半。それが終わると朝6時までリハーサルがあるんです。それでリハが終わったとしても今度はみんな自主練をするから朝8時くらいまで残っているんです。
翌朝10時からもレッスンがあって、そこに行かないとステージでの立ち位置をもらえないんです。だから朝8時まで練習した後はネットカフェでシャワーだけ浴びて、2時間後にまた店に行く時もありました。
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