「ポールダンスをオリンピックの競技にしたい」

――今はポールダンサーとしてだけでなく、タレントとしても活動しています。今後もタレントを続けたいという感じなのでしょうか。

望月 実は本音を言えば、タレント活動自体にはそれほど興味がないんです。ただメディアに出演することでポールダンスや、ポールダンサーという存在がもっと広まってくれればいいなと思っているんです。

©釜谷洋史/文藝春秋

――なるほど。では、望月さんの中では、職業の軸はあくまでポールダンサーなんですね。

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望月 そうですね。テレビではポールダンスはしないわけですけれど、それでいいんだと思っているんです。だってスポーツ選手がバラエティー番組に出る時は、その競技を広めるためにやっている面があるじゃないですか。私もそれと同じことをポールダンスでやっている感覚です。

 それにタレントとして活動するときも、中途半端に取り組んでいるわけではなくて、いただいたすべての仕事に全力で取り組んでいます。でも最終的にはポールダンスの知名度アップに繋げて、ポールダンスへの印象が変わる人が、一人でも増えたらいいなとか、ポールダンスを見に来てくれる人が増えたらいいなと思っています。

――ポールダンスの全国大会などにも今は出ているんですか。

望月 それが大会には出なくなったんですよ。一時期は大会に出ていたんですが、楽しくないなと思って。バーレスク東京やほかのお店では、エンターテインメントとして、お客さんを楽しませるパフォーマンスをやってきたんですが、大会となると技術的な点数を取るために、審査員のための演技をしないといけないんですよ。決められた秒数や角度、技、つなぎに沿って演技をしなければならないということが、一つも楽しくなかったんです。だから大会には出なくなりました。

――現状の夢や目標はありますか。

望月 先日、ポールダンサーとして代々木体育館でのイベントに出させていただいたんです。ポールダンスはまだまだアンダーグラウンドな世界なので、そういう大きな会場のイベントに出られる人は少ないんです。でも、代々木体育館に出られたからには次は日本武道館に出たいなという夢はあります。

 役割も、アーティストのバックダンサーや演出の一部としてではなくて、ポールダンサーとして大きなステージに呼んでもらえる存在になるというのが今の目標ですね。

――最近では女性の習い事の一つとしてポールダンスをする人が増えたり、熊田曜子さんがポールダンスに取り組み、全国大会で2位になったことも話題となりました。

望月 そういう機会が最近は増えてきていますし、熊田さんを通してポールダンスを知ってもらえることも嬉しいです。私個人としては最終的にポールダンスをオリンピックの競技にしたいと思っていて。

 2024年のパリオリンピックでブレイキンが採用されて盛り上がったじゃないですか。実はポールダンスも以前からオリンピック競技化を目指す動きがありますが、まだ実現していない状況なんです。なぜかというと衣装の問題なんですよ。

パフォーマンス中の望月さん(写真=本人提供)

 ポールダンスは、衣装の布地がポールに触れると滑りやすく、バランスを取りにくいんです。体を支えるためには肌を直接当てないといけないんですが、そうすると露出が問題となってきてしまって。そのために大会用の衣装があるんですけれど、それでも衣装の露出が、競技化に向けた課題の一つになっていると聞いています。

 でもオリンピックには採用されてほしい。自分一人の力でオリンピック競技にできるとは思っていないですけど、私を通してポールダンスを知ってもらうことで、少しでもその力になれればいいなと思っています。

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