1945年のクリスマス・イブ、米ウエスト・バージニア州の12人家族・ソダー家の自宅が全焼した。2階にいた子供5人の行方が分からなくなったが、3時間に及ぶ調査を経ても、現場からは遺体はおろか「一片の骨」も発見されなかった。なぜ子供たちは消えたのか。

 消防が「配線の不備による事故」と結論づける一方、両親が納得できなかった最大の理由は骨の不在だった。

写真はイメージ ©getty

 地元の火葬場に問い合わせると、「住宅火災より高温で2時間焼いても骨は必ず残る」との答えが返ってきた。同時期に7人家族が死亡した別の住宅火災では全員の骨格が発見されていたにもかかわらず、ソダー家だけが例外だったのだ。

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「誘拐」を確信した理由は…

 両親が「事故死ではなく誘拐」と確信した背景には、火災前から積み重なっていた不審な出来事があった。

 火災直前にはバスの運転手が「何者かが建物に火の玉を撃ち込む姿」を目撃。火災直後には不審なフロリダナンバーの車に子供たちが乗っているとの証言も出た。

 さらに、父ジョージはイタリア出身で独裁者ムッソリーニへの批判的発言が移民コミュニティ内で反感を買っていた。火災から2ヶ月前には生命保険販売員が「おまえの家は灰になり、おまえの子供も壊される」と捨て台詞を吐いていたことも明らかになる。

 夫婦はFBIに捜査を依頼したが拒否され、私立探偵を雇って独自調査を続けた。看板や懸賞ビラを通じて目撃情報を集め、父ジョージは情報が入るたびに各地へ飛んだ。しかし全て空振りに終わる。

 そして火災から22年後の1967年、ソダー家に差出人不明の手紙が届く。〈ルイス・ソダー。私は弟フランキーが大好きです〉と記されたその手紙には、30歳前後の男性の写真が同封されていた。家族は、それが失踪当時10歳だった五男ルイスの成人した姿であることを願った――。

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【本編はこちら】「自宅が全焼したのに“子供たちの遺体”が出てこない…」《児童5人失踪事件》両親が「焼死」ではなく「誘拐」と考えた理由(昭和20年・海外の事件)へ続くーー

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