1945年クリスマスの夜、米ウエスト・バージニア州の住宅が全焼。2階にいた子供5人の行方が分からなくなった。だが、現場から遺体や骨の欠片は一切見つからず、通報も不自然につながらない。両親が事故死ではなく「誘拐」を確信した理由とは? 鉄人社の新刊『知ったら最後、夜眠れなくなる 世界の未解決ミステリー68』より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目)

写真はイメージ ©getty

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児童5人失踪事件

 第二次世界大戦終結から4ヶ月後の1945年12月24日、米ウエスト・バージニア州南部のフェイエットビルに住むソダー家の1日は何事もなく過ぎていくはずだった。

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 同家はトラック運送会社経営の父ジョージ(当時50歳)、母ジェニー(同42歳)、長男ジョン(同22歳)、二男ジョー(同20歳)、長女マリオン(同19歳)、三男ジョージ・ジュニア(同16歳)、四男モーリス(同14歳)、二女マーサ(同12歳)、五男ルイス(同10歳)、三女アイリーン(同8歳)、四女ベティ(同5歳)、五女シルビア(同3歳)の12人家族。うち軍勤務の二男ジョーだけが不在だった。

 クリスマス・イブのこの日、10セントショップで働いていた長女マリオンが妹たちにプレゼントを買って帰り、皆でツリーを囲みイブを祝った。

 22時半ごろ、父ジョージと長男ジョン、三男ジョージ・ジュニアが疲れて先に就寝。続いて母ジェニーが末娘シルビアを連れて2階の寝室へ向かったが、他6人は1階のリビングでパーティを楽しんでいた。

 皆が寝静まった25日午前0時半ごろ、家の電話が鳴る。夫とシルビアと共に2階寝室で寝ていた母ジェニーが1階に降り受話器を取ると、知らない女性からの電話で、聞き覚えのない人物が家にいないか尋ねてきた。

 間違い電話ではないかと返したところ、女性は奇妙な笑い声を上げたという。ジェニーは電話を切りベッドに戻ったが、1階リビングのカーテンが開けっ放しで明かりもついたままになっていたことを思い出し再び1階に降り消灯。このとき長女マリオンはリビングのソファで寝ていたそうだ。