YouTubeやTikTokを中心に、「下ネタコント」を投稿し続けている男女コンビ・ニッキューナナ。YouTubeチャンネルの登録者数は68万人を超え、100万回再生を突破する動画も多数生み出すなど、若い世代を中心に圧倒的な支持を集めている。

 しかし、女性が下ネタを発信すれば、そこには思いがけない誤解がついて回る。ニッキューナナのこっちゃん選手に、下ネタを続ける理由とその裏にあるこだわりを聞いた。

こっちゃん選手 ©︎石川啓次/文藝春秋

「下ネタがおもしろいからやってる」

 女性が下ネタをやっていると、「何をしても許される」と受け取られることがある。こっちゃん選手も初期の頃、SNSで悪質なDMが届いたり、無断転載された動画に「この女正直あり? なし?」というコメントがついたりという経験をした。「ありなしって何? ありだろ!!」と即座に跳ね返すのが彼女らしいが、そこには確固たる軸がある。

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 こっちゃん選手が下ネタをやるのは、「下ネタがおもしろいからやってる」という一点に尽きる。ネタの採用基準も明確で、「下ネタってグロいかおもしろいかの二択」と言いきり、吐き気よりおもしろさが勝ったものだけを出す。その判断を担うのがこっちゃん選手であり、相方の峯シンジがコンプラ面の調整役を務めているという。

 男女コンビならではの強みも、10年の芸歴の中で言語化されてきた。こっちゃん選手は、「男性のお笑いって割とロジカル」で「段階的に積み重ねていく笑いが好き」な一方、「女性のお笑いって本当にびっくり箱みたいな、何が出てくるか分かんない感じ」だと分析する。

「女性のびっくり箱に、男性のロジカルな部分が加わったら、めっちゃおもしろいネタになる」。そのバランスを意識的に取り込んでいるからこそ、ニッキューナナの下ネタは不思議といやらしさを感じさせない。

 さらにこっちゃん選手が「宝の山」と語るのが、女性に対する男性の「情けない」一面だ。「今まで自分がセクハラしてたのに、女がふざけて下ネタを言ったら、『いやね、そういうのはやめたほうがいいよ』みたいな」瞬間を、彼女はネタの素材として愛してやまない。

 日本神話のアメノウズメが裸で踊った逸話を持ち出し、「日本に根付いてるお笑いって下ネタなんじゃないか」と語るこっちゃん選手。「今も昔もそうなんですよね」という言葉には、10年間ぶれなかった人の静かな自信があった。

「生々しくてウケなかった」初期のコントや、「YouTubeから収益化停止された」過激な下ネタについては、インタビュー本編でさらに詳しく語られている。

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