フジテレビで勤務するカメラマンが、成田国際空港の報道関係者以外立ち入り禁止のエリアに知人を招き入れていたことが「週刊文春」の取材で分かった。成田空港が報道各社との間で定めるルールに違反する行為だ。
問題が起こったのは成田空港第2ターミナル本館ビルの5階にある取材用デッキ。ここは成田空港から取材パスを付与されているメディアしか立ち入ることができない特別なエリアだ。
「今年8月中旬、フジサンケイグループの番組制作会社・バンエイトに在籍するカメラマンA氏が、自身の取材パスを使って取材用デッキに知人を招き入れたのです。知人は航空マニアで、滑走路や飛行機の写真を撮っていました」(バンエイト関係者)
成田空港職員に目撃され、部外者を招き入れたことを認めたA氏。空港側は取材パスの2カ月間の使用停止処分を検討しているという。
フジテレビは事実関係を認めた
だが、事態はそれだけでは収まらなかった。
「彼はフジテレビから業務を委託され、同社の成田支局員として働いています。結果、フジテレビに対しても、取材用デッキの無期限の使用禁止が検討されています。これは同社の全取材者が対象。つまりフジは、成田空港で何か事件などが起こってもデッキからは撮影できなくなる恐れがあるのです」(空港関係者)
フジテレビに尋ねると、こう回答した。
「成田国際空港の報道取材用デッキに第三者を立ち入らせていたことは事実です。この行為は、空港における取材ルールに反する不適切なものであり、当社として真摯に受け止めております。なお、関係先の皆様には、経緯をご説明のうえ、お詫びを申し上げております。報道取材におけるルール遵守及びコンプライアンスに関する教育・周知を改めて徹底し、再発防止に努めてまいります」
バンエイトもA氏が取材用デッキに知人を立ち入らせていたことを認めたうえで、次のように回答した。
「成田国際空港というセキュリティが重要視される場所で、規則違反を犯したことの重大性を認識しております。今後は航空の安全、規則等の遵守について社内教育を改めて徹底するなど、再発防止の手立てを取っていく所存です。また当該社員に対しては社内規則に則って厳正に対処を行う予定であります」
成田空港は次のように回答した。
「本事案を受けた当社の対応は現在検討中ですが、このような事案が今後起きないよう、 関係者に対して当該デッキの適切な使用について改めて周知徹底を図ってまいります」
現在配信中の「週刊文春 電子版」では、A氏が知人を招き入れた際に空港職員に対して行った虚偽の説明や、複数回にわたる“余罪”についても詳述している。



