動物を登場させるのは、小川洋子さんの影響
――『襷がけの二人』では、猫のトラオがなんとも愛らしいですね! 読んでいて思わずニコニコしてしまいました。猫については描き方など意識されたところはありますか?
嶋津 物語の後半で、東京大空襲で主人公の千代が逃げながら、一緒に長い間暮らした愛猫のトラオを想う場面が出てきます。実は物語を書き始めたときからあのシーンは頭にあって、そこからトラオを物語にどう登場させるかということを考えたんですよ。
――そうなのですね。千代や初衣の気持ちがちょっとセンシティブになった場面にトラオが登場すると、読者の心を解きほぐしてくれるような存在でもあるかなと感じました。
嶋津 そうですね。やっぱり動物がいると小説の中でアクセントになるのと、私も読者として小説を読んでいて動物が出てくるとうれしくなるタチなので。そして、敬愛する小川洋子さんの小説にも動物がよく出てくるので、そういったことも影響しているかと思います。
執筆の時間と暮らしのリズム
――執筆時間は決まっていますか。
嶋津 結構バラバラです。午前中に書いたり、夕方ぐらいから書いたり。本当は午前中が一番集中できていいんですけれど、なかなかそうできなくて。お昼を食べるとちょっとダラッとしてしまうので、満腹が一番の敵ですね。締め切り3日前ぐらいから追い込まれて、深夜まで執筆することもあります。
――日々の健康管理はどのようにされているのでしょうか。
嶋津 万歩計をずっと付けていて、1日1万歩を目標にしています。朝起きた瞬間から付けているのですが、なかなか1万歩には届かない。締め切り前は外に出られないこともありますし。
――睡眠は十分に取れていますか。
嶋津 普段はちゃんと眠っています。ただ、3年ぐらい前までは何時間でも眠れたんですけど、年齢的な問題か1日6時間ぐらいしか眠れなくなってしまいました。本当は8時間は眠りたいんですが……。夜の11時ごろにゴロゴロしはじめて、0時ごろ寝ついて、朝6時には起きる、という感じです。
(3回目に続く)


