「窓がおはぎみたいに真っ黒になっているから何かと思ったら、全て小蠅だったんだよ」――鳥取県で複数の男性が謎の死を遂げた事件。その主犯格、上田美由紀死刑囚が暮らしていたプレハブ長屋の内部は、想像を絶する光景が広がっていた。ノンフィクション作家・八木澤高明氏の文庫新刊『殺め家』(鉄人社)をもとに、事件の異様な実態に迫る。

 2010年の秋、八木澤氏が上田美由紀の暮らしていたプレハブ長屋を訪ねると、部屋は天井までゴミ袋で埋め尽くされていた。タンスの中にはレディースコミックが無造作に詰め込まれ、片隅の鳥かごではハムスターが干からびて死んでいた。そこには上田美由紀と子どもたち、愛人、さらには犬や猫までもが暮らしていたという。

なぜ男たちは「病みつき」になったのか

 鳥取市内のスナックでホステスとして働いていた上田美由紀は、新聞記者、電気屋、車の営業マン、刑事など職種を問わず、次々と男たちを毒牙にかけていった。写真で見る限り決して美人とは言い難く、ぽっちゃりとした体型の彼女のどこに、それほどの魅力があったのだろうか。

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 八木澤氏が彼女の勤めていたスナックを訪ね、チコと名乗るホステスに話を聞くと、赤裸々な証言が返ってきた。

写真はイメージ ©getty

「今回の事件以外にも、500万円突っ込んで、殺されそうになった男もいるんよ。その人は酒に薬を入れられて、おかしな味がしたから吐いて助かったのよ。その人が言うには、アソコの具合が良いって、ミミズ千匹って言うでしょう。あの体に病みつきになっちゃうのよ」

 ベッドの上での"魔力"が男たちを手放せなくさせていたというのだ。

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【本編はこちら】「ミミズ千匹って言うでしょ」その体に病みつきになった被害者も…【容姿でも、スタイルでもない】鳥取連続不審死事件・上田美由紀が男を手玉に取れた理由に続くーー。

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