「ドンッ!」という音で目覚めると、妻が……
――そしてある日、えいこさんが突然倒れたと。
りゅーすけ 2019年8月の早朝でした。前日の晩は、そうまが熱っぽくて、なかなか寝付かなかったんです。1時間おきに眠っては起きてを繰り返していて、僕と妻が交代で看病をしていました。深夜、妻が先に2階の寝室に入り、僕は1階のソファでそうまを抱いて寝かしつけていて、午前3時過ぎに2階に上がりました。
そこから、時折ぐずりつつも家族全員がウトウト眠りについた6時過ぎ、突然、「ドンッ!」という物音がして目が覚めました。
――何があったのですか?
りゅーすけ 妻がベッドから落ちたんです。起き上がってベッドの下を覗くと、うつ伏せになっている妻が見えて。「えいちゃん」と声をかけても反応せず、仰向けにすると苦しそうな顔になりました。さらに失禁もしていて、これはただ事じゃないと。すぐさま義実家に駆け込んで、救急車も呼びました。
幸いなことに義姉は看護師なので、すぐに心臓マッサージを施すことができて、その間「えいこ! 目を覚まして!」と家族で声をかけ続けて……目を覚ますことはなかったのですが、一度ふうーっと息を吐きました。結局、救急車が来たのは約20分後です。
――救急車が到着した後は、どんな処置がなされたのですか?
りゅーすけ 救急隊員の方が、AEDによる電気ショックで心肺蘇生を試みたのですが、反応はありませんでした。搬送中は車内で心臓マッサージが続いて、病院に運ばれてから心臓が動き出したんです。しかし目を覚ますことはなく、人工呼吸器につながれたまま集中治療室に運ばれました。
――集中治療室に運ばれた後、医師からはどんな説明があったのでしょうか?
りゅーすけ 私と義姉、義父母が呼ばれ、「覚悟をしてください」と。医師は脳のCT画像を見せながら、淡々とこう説明しました。
「心臓は動き出しましたが意識は戻らず、自発的に呼吸ができていません。脳内を見ると、だいぶダメージがあります。つまり脳死状態です」
ドラマで見たような光景が目の前で繰り広げられていて、現実味が湧かないというか。そう言われても心臓は動いているわけで、覚悟なんてできるわけもなく……。「いつになるかはわからないけれど、いつか目を覚ますはずだ」と信じるしかありませんでした。ただ、義姉と義母の反応は違いました。
――と言うと?
りゅーすけ 義姉だけでなく義母も看護師をしていたので、医師の言葉をもう少し重く受け止めていたのかもしれません。そのとき、2人は涙を流していましたから。
その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。
