小学校での容姿いじりが原因で約10年におよぶ引きこもり生活を送り、容姿のコンプレックスを乗り越えようと総額2000万円以上となる整形手術を受け続けてきた、ビジュアル系バンド「電脳ヒメカ」のベーシスト・毒牙メノさん(30)。

 小学3年生の夏、プールの授業でクラスメイトから「ゴリラ」と呼ばれ、体毛の濃さをからかわれた。これがきっかけとなり、約10年にもおよぶ壮絶な引きこもり生活を経験した。

学生時代の毒牙メノさん

「何をやっても、この環境ではダメだって悟りました」

 体毛の濃さに加え、出っ歯、一重で細い目など、容姿に対してのいじめは増えていった。メノさんを心配した祖母のアドバイスで腕の毛を剃って登校した日もあったが、事態は好転しなかった。

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「おばあちゃんのアドバイスで、腕毛を剃って学校に行ったこともあったんですよ。でも、今度は『腕毛を剃ってきた。気にしてたんやな』って新たないじりが始まって。何をやっても、この環境ではダメだって悟りましたね」

 学校へ向かう足は日に日に重くなり、校門が見えると引き返してしまったり、教室にたどり着けても、腹痛でトイレから出られないこともあったという。ついに「死んでしまいたい」と漏らすようになり、母親に連れられてメンタルクリニックにも通い始めた。

 小学5年生の時、母親の再婚を機に転校したが、そこでもまたいじめを経験したという。「『環境が変われば』という親の願いもあったんだと思います。転校先には行こうとしたんですけど、そこでも結局いじりがあって。『結局いじられるんかい』と愕然とした記憶がありますね」。

 心機一転、中学校には通えるんじゃないかと期待するメノさんだったが、学校に行けたのは最初の1週間だけだったそう。

「結局、人と関わることがしんどかったんだと思います。誰かと目が合っただけで『俺のことを変なふうに見てるんじゃないか』と勘ぐってしまうし、女の子がどこかでクスクス笑っていると『自分のこと笑ってるのかな』と勝手に捉えてしまう。かなりひどい被害妄想に陥ってましたね」

 しかし、高校進学後に出会ったバンドによってメノさんの人生は大きく変わることになる。

 本文では、壮絶ないじめの体験から彼を救ったヴィジュアル系との出会い、そして総額2000万円以上にのぼる整形手術を決意するに至った経緯について、さらに詳しく語られている。

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