ビジュアル系バンド「電脳ヒメカ」のベーシスト・毒牙メノさん(30)は、小学校での容姿いじりをきっかけに約10年の引きこもり生活を経験した。その後、バンド活動と整形手術によって人生を切り開こうとした彼が語る言葉には、凄絶な覚悟がにじんでいる。
「麻酔事故で死んでもラッキーかな」と思っていた
整形手術は2018年、22歳の時の二重埋没法(約20万円)から始まった。しかし「イケメンとは程遠い」と感じた彼は次々と手術を重ね、鼻の修正、顎の手術、そして2023年には「輪郭3点」と呼ばれるエラ・顎先・頬骨を削る大手術(韓国で約120万円)まで受けている。
中でも壮絶だったのが、中顔面短縮(ルフォー手術)だ。顔の縦の長さを7ミリ切り詰めるこの手術では、術後3週間にわたって歯をくっつける器具をつけられ、カロリー飲料を流し込むだけの生活で7~8キロ痩せたという。「死ぬのに比べたらマシか」という気持ちで乗り越えたと語るメノさんだが、その言葉の背景には根深い希死念慮があった。
「整形をするようになってからも、ずっと希死念慮がありました。もし麻酔事故で死んでしまっても、容姿に振り回され続けるくらいなら『死んだら死んだでラッキーかな』とさえ思っていました」
総額は2000万円以上。ある箇所を直すと別の箇所のバランスが崩れ、また修正する——そのサイクルが費用を膨らませた。顎の整形後には下唇にしびれも残った。それでも彼が整形をやめなかったのは、「このままブサイクなら死ぬしかない、でも顔を変えれば売れるかもしれない」という切迫した思考があったからだ。
容姿への執着がいかに深く、そして彼の生死観とどう絡み合っていたのか。その全貌はインタビュー本編で明かされている。
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