オンライン災害対策本部会議
私の乗った飛行機が熊本空港に着陸できず、福岡空港へ降り立ったのは19時半頃。県内全体でどれほどの被害が出ているか、初めて把握したのは、熊本への車中でオンライン参加した第1回の災害対策本部会議でした。
映像を見ながら職員と話し、次々に指示を出すことができましたが、これは10年前には考えられなかったこと。通信環境の充実により、飛行機の中でも、移動中の車内でも状況を知ることができたのは、初動で冷静な判断をするうえで極めて大きかったと思います。
21時半に県庁へ到着してすぐ、被害の概要を聞き、対応を練り始めました。深夜0時に第2回の対策本部会議。いったん帰宅したのは……午前2時くらいだったでしょうか。妻とは機内でメールのやり取りをして「大丈夫」とのことだったので、そこは安心していました。
〈知事が繰り返し口にするのは「初動」と「連携」の重要性だ。〉
10年前の経験から、初動がいかに大事かは身に染みてわかっています。そして、政府や他自治体などとの連携体制をいかに早く作るかが肝要ということも同様です。
震度7で、相当数の家屋が壊れ、余震が続いている。そこで夜のうちに準備し、翌朝には県から被災自治体へ職員を派遣することを決めました。そうすることで首長や市町村職員を直接支えることができます。
政府には、現地対策本部を置いてほしいと木原(稔)官房長官にお伝えしました。すると翌々日の7月30日には東京から応援職員が入り、県と国が直接顔を突き合わせ、課題を抽出できるようになりました。
※約6500字の全文は、月刊文藝春秋のウェブメディア『文藝春秋PLUS』と『文藝春秋』2026年10月号に掲載されています(木村敬「熊本地震戦記」)。
・国からクーラー約300台
・「くまモン、怪我してないかな」
