漢方最大手ツムラは9月1日、薬用養命酒メーカー「養命酒製造」の買収が完了したと発表した。取得価格は68億円。ツムラの販売網と薬用養命酒のブランドを生かすなどして、事業の拡大を目指すという。

「東証プライムに上場していた養命酒製造の大株主は元々、大正製薬ホールディングスでした。ところが24年1月の創業家によるMBO(自社株買収)成立に伴い、大正製薬HDは昨年3月、保有する全株式(議決権ベースで約24%)を『湯沢』という会社に売却したのです」(市場関係者)

14種類の自然の生薬を配合した薬用養命酒(養命酒製造のHPより)

 湯沢は、村上世彰氏の長女である野村絢氏の夫・幸弘氏が資金提供している投資会社だ。その後、湯沢は養命酒製造株を30%前後まで買い増していた。

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「そんな中、養命酒製造は低いROE(自己資本利益率)の改善を目指し、米投資ファンドKKR主導で株式の非公開化を検討していました。ところが、筆頭株主となっていた湯沢は『もっと高値で売れる』と見て、これに応じようとしなかった。KKRによるTOB(株式公開買い付け)が難航する中、手を挙げたのが、ツムラだったのです」(同前)

 最終的に、旧村上ファンド系で養命酒製造の全株式を一旦取得した後、ツムラが買収する運びとなった。

《この続きでは、ツムラによる養命酒製造買収のねらい、純利益増加中のツムラが直面する意外な経営課題など買収劇の内幕を市場関係者、銀行関係者らの証言とともに報じている。記事の全文は現在配信中の「週刊文春 電子版」および9月10日(木)発売の「週刊文春」で読むことができる》

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