9月10日、Appleがついに同社初となる折りたたみスマートフォン「iPhone Duo」を正式発表した。スマホ市場に新たな時代の幕が開けたといっても過言ではない。

 日本では折りたたみスマホの出荷台数は全体の約1%程度にとどまる一方、中国では深圳の地下鉄1車両に数名が折りたたみスマホを使っているほど普及が進んでいる。なぜ中国では折りたたみスマホが人気なのか。そしてAppleの参入は、日本市場に何をもたらすのか。

iPhone Duo(Apple公式サイトより)

そもそも「折りたたみスマホ」とは?

 折りたたみスマホには大きく2種類がある。横に開くフォールド(Fold)型と、縦に開くフリップ(Flip)型だ。

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 Appleが発表したiPhone Duoはフォールド型にあたる。画面を開くと7.6インチの大画面になり、たたんで持ち歩けば5.4インチと、これまでのiPhoneと変わらない感覚で使うことができる。

中国では「富の象徴」に

 折りたたみスマホが最も普及しているのは中国だ。深圳の地下鉄では1車両に数名が使っているほどで、その背景にはスマホの購入文化の違いがある。

 日本ではキャリアの割引でiPhoneを手軽に買えるが、中国では大幅割引がほぼなく、メーカーが幅広い価格帯の製品を展開してきた。その頂点に位置するのが折りたたみスマホだ。

 HUAWEIの「Mate X7」は約30万3,000円、三つ折りの「Mate XT Ultimate Design」は約42万円にのぼるが、中国の富裕層にとって折りたたみスマホは利便性が高いだけでなく、「富の象徴」として選ばれてきた背景がある。

 また、かつては「分厚くて重い」というネックがあったが、それも今や昔の話だ。OPPOの「Find N6」は閉じたときの厚み8.9mm・重量225gで、iPhone 18 Pro Max(8.75mm・249g)とほぼ変わらない。今回発表されたiPhone Duoも、iPhone 18 Pro Maxより50パーセント大きい画面を持ちながら、重量は254gに抑えられている。

Appleの参入で日本市場が変わる

 iPhone Duoの価格は36万4800円から。予約注文は10月16日21時から始まり、10月23日に発売される。東京の電車内でスマホを使う人の半数以上がiPhoneユーザーであることを考えれば、「一部の好きな人のもの」だった折りたたみスマホが、一気に「次の買い替え候補」として身近な存在になる日は近い。

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