イオンと決別した北陸の雄「クスリのアオキ」とは何者なのか
20年ちょっと前、北陸の地方ドラッグストアだったアオキは、トップ・マツキヨの1割ほどの存在でしかなかった。前述の通り同規模だった企業の多くは、のちに大手に統合されていることを踏まえると、単独での成長は困難であったといえる。
アオキがとった選択は、イオンの10%出資を受け入れ、資本業務提携を行うこと。イオンとの競争を避け、さらにプライベートブランド(PB)商品の供給を受けて、フードの集客力を強化することで生き残る、というものだった。
果たして2025年、アオキは売上5668億円となり、サンドラッグに次ぐ業界6位にまで成長、見事生き残りに成功した。一方で盟主イオンは、2.4兆円という巨大企業の新ツルハを成立させ、トップシェア確立とフード&ドラッグを戦力として保有するため、アオキとの関係強化を望んでいた。
しかし、客観的にみれば、アオキがイオンとの同盟関係を維持してきたのは、生き残るための方便であって、元々進んでイオンの傘下に入りたいはずもない。雑に例えるなら、戦国時代に織田信長が地方勢力の1人だった時期に、武田信玄や上杉謙信に対して低頭外交で、対立を避けていたのと同様であろう。その後、どうなったかは皆さまご存じの通りで、自らの勝算が見えれば、そんな同盟は破棄されることになるのである。
しかし、2.4兆円企業の新ツルハが出来たタイミングで、数千億円規模のアオキがなぜ独自路線で生き残れると踏んだのだろうか。続く記事では、北陸出身の中堅に過ぎないアオキが、小売りの盟主であるイオンに見切りをつけた具体的な理由と勝算についてみていく。(つづく)
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