逮捕された男にくだされたのは…

「舞鶴では、二〇〇一年にも女子高生が首を刺されて殺害される事件が起きているのですが、その件でも中は警察にマークされていました。ただ証拠が十分でなく逮捕されることはありませんでした。そして、この事件では、中勝美がビデオに映る少し前に飲食店を出ていること、黒い服を着ていたことなどから、すぐにマークされたのです」

 中勝美は、自身が警察にマークされたことを知ると、すぐに黒い服を処分し、乗っていた自転車の色を塗り替えた。さらには常日頃から賽銭泥棒などに使っていたバールも棄てるなどの証拠隠滅を図っている。中勝美は事件から約一年後の二〇〇九年四月七日殺人容疑で逮捕される。

写真はイメージ ©getty

 裁判では中勝美が女子高生を殺害したという直接証拠はなく、防犯カメラの映像と目撃証言が焦点となった。一審では無期懲役が言い渡されたものの最高裁で逆転無罪が確定する。

次の記事に続く 「いちばん恐れていたことが現実に」殺されたのは女子高生だけじゃなかった…《高1女子殺害事件》遺族に「捜査の再開」を訴えさせた【第2の事件】(平成20年の事件)