ともに50代を迎えているコラムニストのジェーン・スーさんと、漫画家の東村アキコさん。試行錯誤の末に自分なりの美容を確立し、「理想とする姿」を年々更新されています。
40代から始めた美容医療、体型の変化との向き合い方など、大人の「きれい」を手に入れるためのヒントについてうかがいました。『週刊文春WOMAN 2026秋号』より一部を抜粋、ご紹介します。
「これは美醜じゃないやつが始まったぞ」「流行を追うことも許されないゾーンに入ってしまった」
――お二人とも現在50代を迎えられましたが、これまでを振り返ってみて、ご自身の加齢に対する捉え方、直面する悩みの質はどう変化してきましたか?
スー “老け”という感覚を明確に感じはじめたのが40代からでした。30代の頃の悩みって、まだ「美醜」の範疇に収まっていたんですよ。目の大きさがどうとか、小鼻の大きさがどうとか。それが40代に入った瞬間、肌や髪の質が一気に変化してきて、「あ、これは美醜じゃないやつが始まったぞ」と気づかされました。
40代後半からは体調的な意味での老けのスピードも加速していって。それまでは「働く・寝る・遊ぶ」しかなかった人生のスケジュール帳に、「メンテナンス」という枠をもう一つ足さないと、立ち行かなくなるなと思いました。
東村 私も40代で、フェーズが変わったと思いました。若い女の子たちの間で、おでこが透けるくらい前髪を薄くつくる「シースルーバング」が流行ってるじゃないですか。あれが流行りはじめの頃、「私もやってみたい」と美容室でお願いしたことがあるんです。そうしたら美容師さんに、「あれは若い子だから似合うのであって、あなたの年でやるとめちゃくちゃ変だから絶対にやめなさい」って止められて。「私がいいと思うならよくない?」と食い下がってみたけど、「ダメ。重ためにバツッと切るか、おでこを全開にするかの二択です」と一刀両断。「流行を追うことも許されないゾーンに入ってしまったんだ」と当時は衝撃を受けたのですが、プロが言うだけあって、確かに同世代で前髪が薄い人はちょっと「幸薄そう」に見えちゃうことがあるなと。年相応の「おしゃれでかっこいいしつらえ」を目指さなければいけないんだと痛感し、今も美容をいろいろ頑張っているところです。

