――初期は手探りだったのでしょうか?
mihra 当初はオリジナル商品だけでなく、チャンピオンなどの輸入品や他社の商品も販売していました。資料によれば、社内のデザイナーやパタンナーもまだ十分に経験を積んでおらず、仕様書やパターンも統一されていなかったといいます。
現在は顧客の声や販売データを分析し、求められる商品を高い精度で作っています。初期は何が当たるか分からなかったからこそ、服に“余白”があった。その不均一さに惹かれるんです。
タグを見れば、ユニクロの成長が分かる
――商品の年代は、どのように判別するのでしょう。
mihra 最も分かりやすい手がかりは、襟のブランドタグです。ただし、タグだけでは断定できません。当時のカタログや広告、品質表示タグ、素材、縫製なども照合して判断します。
――タグは、どのように変化してきたのですか。
mihra 最初期は、手をつないだ男女と「UNIQUE CLOTHING WAREHOUSE」を組み合わせたタグです。赤と黒の2色が確認されています。
その後、ワシの紋章を配した装飾的なタグも登場します。主にシャツ類で確認され、1989~91年頃、国内メーカーへ製造を委託していた時期のものではないかと推定しています。同じ頃には、黒地や白地に「Unique」と記したタグも存在します。そして1993年頃から登場したと考えられるのが、古着市場で「緑タグ」と呼ばれるタグです。
――フリースブームの頃は、どのタグでしょう?
mihra 1994年に発売された初期のフリースなどに見られるのが、紺地に銀色の文字を入れた通称「銀タグ」です。1999年のカタログでは銀タグですが、2000年春夏のカタログでは、白文字の「紺タグ」に切り替わっています。
紺タグは2002年頃まで使われ、現存数も比較的多い。そのため、オールドユニクロを象徴するタグになっています。
――その次が「丸タグ」ですか?
mihra はい。2003年頃から2009年頃まで使われた、丸枠のなかにサイズだけを記したタグです。ブランド名がないため、リサイクルショップでノーブランドとして扱われることもあります。
その後、2006年のリブランディングを経て、カタカナの「ユニクロ」と英語の「UNIQLO」を併記した現在のタグへ移行します。2009年頃までは旧タグと混在していますが、2010年春には、ほぼ現在と同じ形に定着しました。
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