ヴィンテージロレックスやバンドTの次は、ユニクロなのか? 海外のユニクロ店舗で、2000年代の服を回収に出そうとしたところ、店員に止められ、リペアまでしてもらった――。そんなエピソードがXで話題になったこともある。

 いま、かつて大量生産されたユニクロの服が「オールドユニクロ」と呼ばれ、古着として見直されている。フリマアプリには10万円近い価格で出品されたスウェットもある。

 その価値をいち早く見いだし、約1000着を収集してきたのが、オールドユニクロ研究家のmihra(ミフラ)さんだ。タグや資料、服の仕様からユニクロの歴史を追う彼に、価格高騰の実態と、新品時より高くても欲しくなる理由を聞いた。(全2回の2回目)

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ユニクロの「試行錯誤」

――代表的なコレクションを紹介してください。

mihra 珍しいのは、1988~91年頃と推定しているピッグスキンのスエードブルゾンです。

とても珍しいピッグスキンのスエードブルゾン(推定1988~91年頃) ©mihra

――革ジャンも作っていたとは! 高級感がありますね。

mihra 本革は現在のユニクロからは想像しにくい素材ですし、内側には後年では見かけない柄物の裏地が使われています。

カウボーイの姿が描かれたタグとハンターが描かれた裏地 ©mihra

――旧ロゴを大きくプリントしたスウェットもあります。

mihra 1992年頃までの商品と推定しています。店舗のオープン時に配られたノベルティだった可能性があり、他社製のボディを使っているのが特徴です。現在のような開発・生産体制が整う前の過渡期を示しています。

 市場では、これより後年の別仕様が高値になりやすいのですが、現存数ではこのタイプのほうが少なく、珍しいと思います。価格と希少性が、必ずしも一致しない例ですね。

ノベルティのスウェットは数に限りがあるため、入手が難しい ©mihra

――2000年代を代表する一着は?