――フリマアプリに表示された金額を、そのまま相場と考えるのは危険ですか?
mihra 10万円で「出品されている」ことと、実際に10万円で「売れた」ことは別です。売れずに残っている価格を相場として扱うと、実態以上に高騰しているように見えてしまいます。
年代や希少性を十分に調べず、「古いユニクロだから」と高値を付ける出品も増えました。「80年代」と説明されていても、タグを見ればもっと後の商品だと分かることもあります。
――相場を知るには、何を参考にすればよいでしょう?
mihra まず、「実際に売れた価格」を確認することです。加えて、継続的に扱っている古着店の値付けも参考になります。店は仕入れ値や希少性、デザイン、販売実績を踏まえて慎重に価格を決めるので、フリマアプリの出品価格より低いケースも珍しくありません。
ほとんど見かけないのに、存在を知られていないため安いものもあれば、反対に現存数は多くても、分かりやすい旧ロゴや人気タグによって高くなるものもあります。
90年代以前→2000年代が高評価へ
――オールドユニクロは、一時的なブームでしょうか?
mihra アメリカンヴィンテージのような大きな市場にはならなくても、ニッチな一ジャンルとしては残っていくと思います。
ユニクロは現在も世界規模で商品を作る企業なので、消滅したブランドのヴィンテージとは捉えられ方が違います。一方で、誰もが知るブランドだからこそ、何かのきっかけで昔のタグや商品が海外から注目され、価値がはね上がる可能性もあります。
――今後、どの年代が評価されそうですか?
mihra まずはアメリカンカジュアルの雰囲気が強い90年代以前ですね。現行品との違いが分かりやすく、レザーやデニム、ネルシャツは一般的な古着にも取り入れやすい。現存数も少ないので、評価される条件がそろっています。
今後は2000年代へ関心が広がるのではないでしょうか。いまはまだヴィンテージというより、少し前の服という感覚ですが、Y2Kやテック系の流行によって、当時のシルエットや大胆な切り替えが新鮮に映ります。
ほかには、初期のUTや丸タグ時代のテック系アイテムも気になります。ただし、将来値上がりするからではなく、自分が面白い、いま着たいと思うものを残すのが一番です。