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妻を殺人に駆り立てた「神のお告げ」
発見時、美咲さんはタオルケットに包まり、うつぶせで朋美に寄り添うようにして横たわっていた。後の裁判における証言などによれば朋美は、寝ている美咲さんを、まずは首を絞めて殺した。十数分にわたって力を緩めることをしなかった。美咲さんは無抵抗だったとされている。
そして呼吸が止まったのを確認すると、朋美は自身の体を包丁で刺して無理心中を図った。だが一命を取りとめ、朋美だけが生き残った。朋美の体にはためらい傷があり、発見時には出血もしていた。
この事件で、朋美は殺人容疑で逮捕、起訴された。
朋美がなぜ娘を殺し、自らも死のうとしたのか、その動機は裁判でも明確になっていない。ただし、この凶行をオラクルカードで決めたことだけはわかっている。
〈こんな世の中はもうダメだ。今日は最良の日。私と一緒に幸せの国へ行きましょう〉――朋美は、いつしかカード占いに傾倒するようになっており、裁判で、殺人容疑の証拠資料として提出された朋美の日記に「オラクル」に基づいて決行する、というようなことが記されていたのだ。