洋平が「SNSで出会った女性との性交を盗撮して販売する」という犯行計画を晴香に初めて伝えたのは、立ち上げた会社が廃業したタイミングだった。交際相手からのそんな唐突な提案に従った理由を、晴香はこう証言した。
「悪いことというのははすごく分かっていたんですけど、洋平さんが本当に怖くて、強く反抗することができませんでした。本当に、繰り返し暴力や暴言を受けました。『お前は無能だ』と言われ、『自分は無能だから洋平さんと一緒にいるしかない』と思って、逆らうことができなかったです」
犯行方法はいたってシンプルだった。晴香がXでパパ活女性を見つけて呼び出し、その女性と洋平が会いホテルで性交に及んだところを盗撮する。カメラの設置や動画の編集は晴香の担当だった。
晴香は当初乗り気でなかったと言うが、洋平から「大金稼ぐのはこれしかない」「お前が他の方法を考えろ」と言われ、従っていたという。
ただ2人で実行した盗撮は1件で、その後に凛が加わっている。
四国の大学に通う大学3年生だった凛が、SNSで知り合った洋平と初めて会ったのは2022年夏だった。15歳以上年の離れた2人がなぜ会ったのかはよくわかっていない。
「初めて会った日は、性行為をしないという約束でお会いしたんですが、無理やり性行為をされてしまいました。その後、私の自宅にまでついてこられてしまいました。また、1カ月とか2カ月とか洋平さんが私の家にずっと泊まっていることもありました」(凛)
洋平、洋平の母親、晴香、凛という奇妙な4人暮らし
凛は洋平と会うのが嫌で連絡を無視したこともあったが、洋平は凛の自宅へ押しかけてきたという。
「洋平さんが私の自宅に押しかけてきて、1時間ぐらい家の扉の前に座ってインターホンを50回以上鳴らされました。殺されるかもしれないと思ってパニックになってしまって、ドアを開けてしまいました」(凛)
洋平は凛に対しても支配的な関係性を築いていったという。消費者金融で50万円借りて渡させる、公務員試験を受験するのを断念させる、家族と連絡を取らないように命令するなどの方法に加え、首筋や口の中に包丁を突きつけることもあったという。
「洋平さんの言うとおり、家族とは連絡を取っていませんでした。母が四国に来てくれた時も、洋平さんが横にいて指示をされ、『お母さんと話したくない』と言って追い返したこともありました」(凛)
そして2023年2月に凛は洋平に命じられて上京した。この時、洋平は晴香の家で生活していたがそこに凛が加わり、さらに一時は洋平の母親も同居していた。奇妙すぎる構成だが、晴香は洋平に逆えずそれを受け入れるしかなかったという。
