20代にして、「ベンツ所有」「総資産は1.5億円」――。平成17年、北京の高級マンションで26歳の伝説的ホステスが凄惨な遺体となって発見された。
貧しい農村から成り上がった彼女はなぜ惨殺されたのか。鉄人社の新刊『知ったら最後、夜眠れなくなる 世界の未解決ミステリー68』より一部抜粋してお届けする。(全2回の1回目)
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2005年11月13日朝、中国・北京東四環の遠洋天地に建ち並ぶ高級マンションの一室で、北京随一の高級ナイトクラブ「天上人間」のナンバー1ホステス、リャン・ハイリン(当時26歳)が殺害されているのが見つかった。
遺体は残虐な状態で、首にロープで巻かれたような痕、喉と胸は美工刀(作業用ナイフ)で深く切り裂かれていた。部屋全体が血に染まり、彼女の体には激しく争った跡と拷問のような傷が残されていた。
抜群のルックスで大金持ちに
リャンは河北省の貧しい農村出身で、小学校卒業後に一度は農作業を強いられたものの、高い学力と強い意志で勉学に励み、北京へ上京。1996年ごろ(17~18歳ごろ)、「天上人間」に就職する。
当初は一般従業員だったが、抜群の容姿(身長約172センチ、細身で端正な顔立ち)、高いコミュニケーション能力、そして英語力で急速に頭角を現す。接客だけでなく、客との人脈を活かしたビジネス(紹介、投資情報共有など)にも手を広げ、短期間で巨万の富を築いた。事件当時、彼女名義の資産は1千万元(当時の日本円で約1・5億円)を超え、400万元以上のメルセデス・ベンツを所有していた。
事件発覚前夜、リャンは自宅で1人だったとみられる。翌朝、保安員が巡回犬の異常な吠え声で濃厚な血の臭いに気づき、警察に通報。捜査員が室内に入ると、血の海の中でリャンが息絶えていた。

