「週刊文春 電子版」が10月14日昼に報じた、簗和生前農相を巡る衆院選での“運動員買収”疑惑。報道後の14日夜に簗氏は辞表を高市早苗首相に提出した。複数の専門家が「非常に悪質」と指摘するこの問題について、Yahoo!ニュースのコメント欄(ヤフコメ)には、徹底的な捜査や再発防止策を求める声が寄せられている。

簗和生前農相

相次いだ疑惑

 簗氏を巡っては、これまで複数の疑惑が指摘されてきた。

 9月30日配信の「週刊文春 電子版」では、衆院選で自身を支持しなかった自治体の予算を「大幅にカットした」と発言した“恫喝音声”を報じた。

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 さらに10月7日配信の「週刊文春 電子版」第2弾記事では、衆院選公示日に支援者を無料のシャトルバスで送迎したとする“有権者買収”疑惑を報じていた。

 そして「週刊文春」が第3弾記事として報じたのが、冒頭の“運動員買収”疑惑だった。「週刊文春」は運動員買収を巡る“指示メール”を入手。5人の事務員が「電話かけなどの投票依頼で報酬を受け取った」と証言しており、抵抗する秘書に〈支払いをするように〉と送ったとされる。

ヤフコメの声

 この第3弾の指示メールを報じた記事に対しヤフコメでまず目立ったのが、問題の重大さを指摘する声だ。

 あるユーザーは「報道された指示メールや複数の事務員の証言が事実なら、選挙の公正を根底から揺るがす行為であり、刑事責任も含めて徹底的に捜査すべきでしょう」とコメント。「なぜ公職選挙法という法律が存在しているのか?を全く理解していないのでしょうね」と、法の趣旨に立ち返る投稿も見られた。

 また、再発防止策に言及する意見もあった。

「選挙における違法な運動員買収を防ぐためには、業務と報酬の明確な分離、外部監査の義務化、陣営内のコンプライアンス意識の徹底という対策が必要です」と、具体的な対策を提案する声が寄せられた。

 一方で、高市首相の責任を問う意見も。あるユーザーは、首相が選挙応援で「私の簗ちゃん」「居なくなったら大変」と述べたことに触れ、「『任命責任』以上に『応援責任』が問われるだろう」と投稿した。

 国会の対応に注文をつける声もあり、「野党も文句言ってばっかりではなくじゃあ国会としてどういう説明の場を作っていくのか具体的な議論がほしいですね」と、説明の場づくりを求めるコメントが寄せられている。

問われる説明責任

 就任1カ月足らずでの事実上の更迭に至った簗氏だが、シャトルバス買収疑惑や運動員買収疑惑はいずれも刑事告発にまで発展した。

 ヤフコメでは捜査や再発防止、任命・応援した首相の責任、国会での説明の場づくりなど、多角的な議論が交わされている。簗氏が大臣職を辞した後に一議員として民主主義の根幹である選挙を巡る疑惑について、どのような説明がなされるのかが注目される。

《「週刊文春 電子版」では、運動員買収疑惑に関する事務員らの重大証言や、簗氏が秘書に送った指示メール、裏金事件を巡る“開き直り音声”などについて詳報している。武部新農相や細野豪志復興相の公選法違反疑惑についても「週刊文春 電子版」で配信している》

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