〈あらすじ〉
1941年ドイツ、ハンブルク。第二次大戦下ではあったが、16歳の聡明な少年ヘルムス・ヒューベナー(ユアン・ホロックス)の将来は希望に満ちていた。その文才をかわれ“最年少見習い”として市役所で働くことになったのだ。
ところが教会の入口に「ユダヤ人お断り」の紙が貼り出されたり、親友でユダヤ人のザロモン(ナイ・オックモア)が強制連行されたり……。ヘルムスの心の中に、次第にナチスへの疑問と反発が生まれていく。
そして外国のラジオ放送を聞いて真実を知ってしまった彼は“言葉”でヒトラーと闘うことを決意。ラジオから得た情報に市役所で保管されている発禁本の引用をとりまぜて綴った“真実のチラシ”を作成。親友のカール(フェルディナンド・マッケイ)とルディ(ダフ・トーマス)とともに町じゅうに配り始めたのだ。それは、もし捕まったら大罪に問われる危険な行為だった――。
〈見どころ〉
本作のロケ地はリトアニア。歴史的建築物を使って戦時下のハンブルクをリアルに再現。
沈黙こそ“忠誠”だった時代に17歳で処刑された最年少レジスタンス
16歳でヒトラーの“嘘”を見抜き、真実を語ることでナチスに抵抗した実在の少年ヘルムス・ヒューベナーの短い生涯を描く。第二次世界大戦を題材にした作品のスペシャリストとして数々の映画やテレビ番組の製作に携わってきたマット・ウィテカー監督が20年以上もの研究を経て作り上げた渾身の一作。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆主張がよく伝わる堅実な脚本だが、裏を返すと展開が一本調子。逆光のショットが目立つのは、主人公の少年に殉教者のイメージを植え付けるための工作か。終盤にかけてクロースアップの映像が増えていくのにも首をかしげた。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆少年ヘルムスの純粋な反戦の行動があまりにも迂闊に思えて、家族の愛や恋の気配が織り込まれるほどにいたたまれなくなる。暴力の容赦なさを具体的に知っていれば臆病で従順な生き物にもなると彼の袖をひっぱりたくなった。
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森直人(映画評論家)
★★☆☆☆教科書的な語り口で、ナチズムに抗ったモルモン教徒の少年の実話を映像化。エンジェル・スタジオ作品らしい明快な価値観と誠実なメッセージは伝わる一方、啓蒙色が前面に出たことで人物像の陰影より理念が先立つ印象も残る。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆冒頭の青年たちの姿に他でもみてきたような何かを連想させるが、俳優の演技力が優れているおかげで惹きこまれる。アレクセイ・ナワリヌイの名言で締めくくられるラストから本当の最後までが、感情ふるえるも静かな時間。
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ゲスト評者
片岡一郎(活動写真弁士)★★★★☆情報という不可視の現象が戦時下のドイツでどのように存在していたのかを音楽、本、ラジオといった小道具を通じて手際よく描写している。SNSなどを通じて行われる現代の情報戦との相似点を見出した脚本を評価したい。
かたおかいちろう/1977年生まれ。2002年に澤登翠に入門、同年デビュー。日本を代表する活動写真弁士として国内のみならず国際的に活動中。映画『カツベン!』の実演指導や『ゆきてかへらぬ』などに弁士役で出演も。著書に『活動写真弁史 映画に魂を吹き込む人びと』がある。
- 最高!今すぐ劇場へ!★★★★★
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- 私にはハマりませんでした。★★☆☆☆
- うーん……。★☆☆☆☆
©2025 Truth&Treason. LLC. All Rights Reserved. 配給:ハーク
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『真実と反逆 ~ナチスと闘った若きレジスタンス~』
公開中
製作・監督・脚本:マット・ウィテカー
2025年/リトアニア・米/原題:Truth&Treason/121分
https://hark3.com/truth/




