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「でも……」が口癖だった鵜久森淳志が成長した理由

文春野球コラム ペナントレース2018

2018/10/30

鵜久森よ、悔いのない野球人生を

再びチームメイトになって見た鵜久森のプレーは、イメージを遥かに超える選手になっていた ©文藝春秋

 1年ぶりにチームメイトになった鵜久森に対して、ある変化があることに気がついたのは、チームメイトになって1週間くらい経ったときのことだ。あれほど口癖のように使っていた「でも……」を、まったく使わなくなっていたのだ。野球に対する取り組み方、考え方がいい方向に進んでいることはすぐにわかった。何か自身の中で、すばらしい出会いや、きっかけがあったのだろう。それは、自分に対しても他人に対しても素直になれていることを意味しているのだと思う。素直になった鵜久森は、何事も吸収してさらにすばらしい選手になっていった。

 2016年の甲子園球場での満塁ホームラン、2017年のサヨナラ満塁ホームラン、その後のサ ヨナラヒット。他にも活躍は数々ある。いろんな経験をして、自分の殻を破り、結果を出していく鵜久森を見れることは、私としては本当に自分のことのように嬉しかった。そして何より、入団時から、将来チームを引っ張ってくれるような打者になると信じて応援をしてくれていた日本ハム時代からのファンの方。ヤクルトに移籍して、スタメンに代打に長距離砲としての活躍を期待してくれていたファンの方。球団。いろんな方に恩返しができたのではないかと思う。

 野球選手という職業をしている限り、いつかは必ずユニフォームを脱ぐときはやってくる。それは、自分で決めることもできるし、自分の意志に関係なく脱がなくてはいけない場合もある。私としては、まだまだ鵜久森の活躍を見ていたい。そう思っているファンの方も多いだろう。2018年の鵜久森は、試合出場数こそ19試合だが、打率.294を残している。まだまだ結果を出すことができるし、これからも成長を期待できる選手だと思う。だからこそ、悔いのないユニフォームの脱ぎ方をしてほしい。そんな鵜久森を、この先も全力で応援していきたいと思う。

鵜久森のことを、この先も全力で応援します ©今浪隆博

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