古巣が被告に冷めた視線を向ける理由

 では、なぜ無罪主張に転じたのか。法廷では「初公判後に女性が記者会見で検察を批判し、無実なのに認めたのは間違いだったと考えた」と説明した。だが関係者の間では、早期保釈を目指した訴訟戦術だったのでは、との意見も根強い。

 被告は早期保釈を目指して罪を認めたが、保釈が認められなかった。そこで方針を変えたという見立てだ。

「結局出られず、否認に転じたことで裁判が長引いただけに見えます。10月31日にやっと保釈されたが、検察の現場は、今では『さっさと終わってほしい』という空気です」(別の検事)

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 もう一つ、古巣が被告に冷めた視線を向けるのは、検察側が初公判の冒頭陳述で指摘した次の発言だ。

「これでおまえも俺の女だ」

 女性にこう言って性的暴行を続けたといい、これは被告も女性に送った手紙の中で認めたとされる。

「『おまえは』ではなく、『おまえも』。他にもやったことがある人の言葉のように聞こえます」(前出・検事)

 判決は来年3月に下される予定だ。

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