「1票1000万円ということ!?」
今年10月、ある営業資料を目にしたレコード会社社員は、思わずそう口にした。年末恒例の「輝く!日本レコード大賞」。実は今、審査が揉めに揉めている。
レコード会社から作曲家協会に“通報”
日本レコード大賞、所謂「レコ大」は、1959年に創設された、日本で最も歴史のある音楽賞だ。主催は日本作曲家協会で、後援・生放送を担うのがTBS。
「間もなく各部門賞が発表され、12月30日の生放送の場で、大賞や最優秀歌唱賞、最優秀新人賞などが決定・発表されます。今年の大賞は、『Brand New』で4連覇を目指すMrs. GREEN APPLEと『好きすぎて滅!』で大ブレイクしたM!LKの一騎打ちと目されています」(音楽ライター)
主要部門の審査委員は従来、新聞記者や評論家、TBS系列局員で構成されてきた。今回、23人の審査委員のうち、ネットメディアから初めて2名の審査委員が就任。「音楽ナタリー」編集長と「モデルプレス」を運営するネットネイティブの松下佳憲社長である。
毎年秋頃から、レコード会社は所属するアーティストのレコ大受賞を目指し、審査委員をコンサートへ招待したり会食を設けたりするなどのロビー活動を行う。
そんな最中に“事件”は起きた。10月23日の審査会の直前、日本作曲家協会幹部と一部の審査委員が松下氏を別室に呼び出し、問い詰めたのだ。
「審査期間中であるにも関わらず、『モデルプレス』側から複数のレコード会社に対し、タイアップ広告を提案していたのです。レコード会社から作曲家協会に“通報”が入り、発覚しました」(同前)
「週刊文春」はその広告提案資料を入手。年間契約で、アーティストのインタビュー記事の本数、特設ページや動画コンテンツの作成といった実施策に応じ、3つのメニューが用意されている。金額(税別)はそれぞれ、
①ENTRY750万円
②STANDARD1000万円
③PREMIUM1500万円
資料右上には〈※本提案はレコード大賞審査とは一切関係がございません。〉とあるが、
「かえって、関係あることを仄めかす“確信犯”ではないかと、疑念を深めた。過去にも『モデルプレス』とのタイアップ広告はありましたが、これほどまで多額の広告料を提示されたことはなかった」(レコード会社関係者)

