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はじめての中本で【北極ラーメン】という恐ろしい行為

 中本がメディアに紹介される際は、見た目と味にインパクトのある【北極ラーメン】がよく登場します。

北極ラーメン

 はじめての中本で北極ラーメンを注文する人をたまに見かけます。言っておきますが、初中本で北極ラーメンを食べたら、よほど辛さに強い人でないと即死します。

 わかりやすく説明しましょう。

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 あなたは総合格闘技の選手だとします。めでたくデビュー戦が決まりました。しかも対戦相手を指名してもいいようです。あなたは何をトチ狂ったのか、エメリヤーエンコ・ヒョードルを指名しました。即死決定ですね。

 はじめての中本で北極ラーメンはそれくらい恐ろしい行為なのです。

 説明がわかりにくかった方は動画サイトでヒョードルさんの試合をご覧ください。

初中本で北極ラーメンを食べるのは、初試合でヒョードル(上)に挑むようなもの! ©文藝春秋

 この北極即死経験がトラウマとなり中本から足が遠のくという話もチラホラと耳に…。私は残念で仕方ありません。

 このような悲劇に見舞われない為にも、はじめて中本に行った時はどのラーメンを注文したらいいのかをお教えいたします。

8年前、私と中本との出会い

 その前に私と蒙古タンメン中本の出会いを少し。

 出会ったのは今から8年前。事務所の先輩、平成ノブシコブシ徳井さんと毎日のように飲み歩いていました。

平成ノブシコブシの徳井さん

 当時、徳井さんは東武東上線・上板橋駅に住んでいて、その日も仕事終わりに上板橋で飲み、酔い、居酒屋を出て気持ちが良かったのであてもなく散歩をはじめたのです。

「徳さん、これどこ向かって歩いてるんすか?」

「わかんね」

「さっきのお店、美味かったですね。ご馳走様でした」

「…」

「徳さん?」

「……」

「ちょ、徳さ」

「ご、五明 ……なんだアレ…」

 彼が指差す方向に目をやると、暗闇の中で煌々と真っ赤に光る建物がありました。場所はお世辞にも駅から近いとは言えず、夜中で人通りも少なかったのに赤い建物の中にはギッシリと人がいます。

 私達は恐る恐るそれに近づき、看板を読みました。

 五・徳「ナ、カ、モト?」