1ページ目から読む
2/3ページ目
母はいざという時の備えをちゃんと考える人だった
――もしもの時に備えて、保険には入られていたのでしょうか。
瀧波 母はいざという時の備えをちゃんと考える人だったので、保険にも入っていて、入院や治療などの面でお金の心配はいりませんでした。実は私が昔、保険のテレオペをしていたことがあって、保険には詳しいんです。
グルグルした自分の感情をノートに書いて、夫に見せていた
──お母さまの闘病中はご主人にイライラやモヤモヤをノートでも打ち明けていたそうですね。
瀧波 今にして思えば、「母が死ぬ」ということが受け入れられなかったのもありましたし、母のことが心配なんだけど、そのことがうまく考えられないし、何をしてあげたらいいかも分からず、自分の中で気持ちの整理がつけられなくてグルグル考えていたんでしょうね。
私は問題が起きた時に何もしないでいることがとても苦手なので、そんなグルグルした自分の感情をノートに書いて、夫に見せていました。夫からは具体的なアドバイスはないんですが、「そういう気持ちなんだね」みたいなことを交換日記のように書いてノートを返してくれて、少しずつ自分を取り戻していったように思います。
──闘病中の方やご家族がブログを書くことも多いです。
瀧波 書くことはどんな人でも気持ちの整理につながると思うし、書いた文章を通じて交流ができたり情報収集につながったりもするので、どんな形でも書くことはいいことだと思います。