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2019/01/13

ホーキング博士も購入したソーラーカー

 少し前になりますがミニ四駆とは別に、平成3年にある社員が考え出したソーラーカーも話題になりました。これはソーラーパワーで走る世界初の模型の自動車でした。この年だけで20万セットを売る大ヒット商品になり、様々な賞を受賞しました。さらに発売した年に学会で日本を訪れたホーキング博士が、このソーラーカーを銀座の天賞堂で購入したと聞かされた時は、とても嬉しかったです。このことはプラモデルの教材としての可能性を私たちに気付かせてくれました。かつての木製模型の時のように、子ども向けにプラモデルの教材セットがあってもいいのではないか。そういった思いで工作シリーズを発売しました。

©共同通信社

 これは子どもたちに頭にひらめいたアイデアを形にしてもらおうと、各種のギアや電池ボックス、リモコンボックス、さらにプラスチックボード、プラ棒などを用意したものです。これらを組み合わせるとソーラーカーやアームを動かすリモコンロボット、音に反応する歩行ロボットなどが作れます。おかげ様で社員が学校の出張授業に呼ばれて教えることもあります。平成30年にはサウジアラビアの王族の学校でミニ四駆を使って工作の指導を行ないました。

デジタルの時代にアナログなものを作る意味

 平成29年にはカムプログラムロボットというものを作りました。これはモーターを内蔵して動くロボットなのですが、胴体の中央に自分でプログラムしたバーを差し込むことで思い通りに動かすことができます。プログラムバーを作る中で、論理的思考と創造力が身につくのです。このロボットがどう発展していくかは未知数ですが、次の段階ではパソコンや基盤と繫がっていくかもしれません。

 このデジタルの時代に、アナログなミニ四駆をはじめとするプラモデルを作ることで、子どもたちは様々なことを学び、成長していきます。日本のモノづくりの伝統にプラモデルは不可欠です。私たちタミヤはこれからも子どもたちを応援し続けたいと思っています。

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