文春オンライン

連載池上彰「WEB 悪魔の辞典」

池上彰氏「『外国人材』とは、移民と認めず使い捨てにする外国人労働者のこと」

池上彰氏「『外国人材』とは、移民と認めず使い捨てにする外国人労働者のこと」

【外国人材】――池上彰「WEB 悪魔の辞典」

2018/12/04
note

 池上彰さんの連載「WEB 悪魔の辞典」では、政治や時事問題に関する用語を池上さん流の鋭い風刺を交えて解説します!

【外国人材・がいこくじんざい】

 移民と認めず、使い捨てにする外国人労働者のこと。

【池上さんの解説】

 安倍政権は、出入国管理・難民認定法改正案を国会に提出しています。この法案について安倍晋三首相は、「深刻な人手不足に対応するため、一定の技能を有する外国人材を期限を付して受け入れるものだ」と説明しています。

©iStock.com

「一定の技能」という言い方をしていますが、いわゆる単純労働もできるようにしようというのですが、政府は「移民」ではないと力説しています。

ADVERTISEMENT

 しかし、こんな説明(弁解)が通用するのは日本だけ。「人材」と言いながら、要するに労働力として使いたいだけ。こんな方針で、日本は働く場所として諸外国から選ばれ続けるとでも思っているのでしょうか。

池上彰「WEB悪魔の辞典」のコーナーでは、池上さんの解説を聞いてみたい新用語を募集しています!

質問投稿フォーム

池上彰氏「『外国人材』とは、移民と認めず使い捨てにする外国人労働者のこと」

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー