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“背番号51”という特別な存在 元ベイスターズ・鈴木尚典に思いを馳せる

文春野球コラム ウィンターリーグ2019

2019/02/01
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また現場でユニフォーム姿を

 何年か前のことである。子どもが通っている幼稚園で、DeNAが地域貢献活動として行っている「やきゅうみらいアクション」が行われたことがあった。その日の夜に、妻から「幼稚園にDeNAの鈴木という人が来たらしいけど知ってる?」と聞かれて、「鈴木? どの鈴木だろうなぁ。知らないなぁ」と答えていた。

 そのイベントの写真を後日見たとき、「鈴木ってタカノリじゃないか」とびっくりして、子どもを羨ましく思ったのであった。子どもが鈴木尚の指導を受けられたかどうかは、本人の記憶も曖昧で定かではないのだが、園児に対しても真面目に指導をする鈴木尚の姿が写真には写っていたのであった。

 この「やきゅうみらいアクション」だけではなく、ベイスターズジュニアチームの監督を務めたりと、未来の野球界を担う人材の育成に尽力している鈴木尚だが、やはりファンとしては、また現場でユニフォーム姿を見たいという気持ちになるのである。

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 鈴木尚が現役時代最後に背負った背番号51は、現在は宮﨑敏郎が背負っている。背番号51は言わずもがな、イチローの代名詞とも言える番号で、鈴木尚も最初に51を背負っていた頃は「セ・リーグのイチロー」などと呼ばれることもあった。ベイスターズにおいても、背番号51は首位打者経験者の鈴木尚に宮﨑が背負い、ヒットメーカーのイメージが受け継がれている。願わくは、背番号だけでなく鈴木尚の名応援歌も受け継ぐ選手が出てきてほしいところである。

「セ・リーグのイチロー」 ©文藝春秋

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