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「96敗」から「再起」、その先へ……スワローズ、浦添キャンプで見た希望の光

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/03/29
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さぁ、始まる、ペナントレースも、文春野球も

 キャンプも終わり、オープン戦も全日程を消化した。ヤクルトは17試合を戦い、7勝9敗1分の8位だった。村上は4本のホームランを放ち、開幕スタメンの可能性をさらに大きくした。吉田は、開幕直前に二軍降格が告げられた。それぞれが、それぞれの思いで迎える2019年の春。しかし、あの夕闇迫る沖縄で、泥にまみれながら彼らが流した汗は決して無駄にならないと、僕は信じたい。

 神宮球場の華やかなカクテル光線とは比べ物にならない、決して日の当たらない裏舞台かもしれない。それでも、沖縄・浦添での奮闘の先には、それまで浴びたことのないスポットライトに照らされたステージが待っている。彼らが目指しているのはその先にある光。彼らの行く先が、まばゆいばかりの光に包まれていますように。その先の、光を!

 そして、僕自身もまた、今年はもう少し真剣に日々を生きてみようと思う。3年目の文春野球、もう一度、ライターとしての原点に戻って、年間を通じてコラムを書き続けていこう。ときには、書くことが浮かばずに苦し紛れのコラムを書くことになるかもしれない。ときには、駄文としか言いようのない文章もあるかもしれない。しかし、それが僕の現在地であり、能力であり、限界なのだろう。そんな思いで、今日という日を迎えている。いよいよ開幕だ。僕も、そろそろ大阪へ向かおう。今年も野球のシーズンがやってくる――。

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