今年のゴールデンウィークは10連休だそうですね。お出掛けの予定は決まりましたでしょうか。まだですか。まだのアナタに朗報です。日本にはまだ気づかれていないリゾートがあります。値段は安く、それなりににぎわいがあるのに、今からでも十分にお出掛けできる穴場が。
それが本日ご紹介する「埼玉西武ライオンズリゾート」です。
「エエッ……くっそ遠そう」「行ったことないし、行きたくもない」「秩父山中の山小屋」などと思った心ないインターネット上のみなさん、アナタは埼玉西武ライオンズリゾートの魔法にかかっています(※呪いじゃなくて魔法)。その気持ちこそが、リゾートに絶対に必要な「異世界への扉を開くカギ」なのです。そのカギを持っているなら開けましょう、異世界への扉を。
そこに広がるのは日常や時間から解放された異世界
知っている場所、慣れた場所に行っても新鮮な驚きはないでしょう。日常と地続きの場所でリゾートはできないのです。思い出してみてください東京ディズニーリゾートを。舞浜というディズニーしかない場所に魔法の王国が広がっているでしょう。改札をくぐって日常世界を抜け出たら、そこから先はすべて夢の世界。そこで「遠くにイオンが見えるなぁ」みたいな現実があったらドッチラケです。便利な道具は置いていく、これはかの剛田武氏も実践するリゾートの極意。日常からどれだけ距離を置けるかがリゾートのキモなのです。「くっそ遠そう」「アクセス悪そう」「秩父山中」という気持ち、それはすなわちアナタが「それだけ日常からの距離を感じることができる」という意味です。
実際には埼玉西武ライオンズリゾートのアクセスは極めて良好です。埼玉県の主要都市・池袋からは特急ラビュー号で直通32分。東京都の主要都市・立川からは西武多摩湖線・西武山口線を経由して37分で到着が可能。球場につけば改札から入場ゲートまで「徒歩ゼロ分(※筆者実測58秒)」という圧倒的なアクセスを誇ります。立川からZOZOマリンスタジアムや横浜スタジアムにたどり着くにはどうやっても1時間以上かかるのですから、その差は圧倒的と言わざるを得ない。にもかかわらず、心は日常から遠く離れることができるなんて。車窓から景色を見たときに去来する「うわー、ワシはこの電車でどんな僻地に運ばれてしまうんやろう……」という不思議な気持ち、それはMagicなのです。実際の距離以上に遠く感じさせるMagicなのです。「魔法は距離を超えるわ」(※シンデレラが言っているイメージで)
そして埼玉西武ライオンズリゾートは、距離のみならず時間すらも超越していきます。このゴールデンウィーク中にも令和を迎えるという日本にあって、埼玉西武ライオンズリゾートは「昭和」へのタイムスリップを体験させてくれる場所。独身のまま平成をすっとばして令和へいたることを「平成ジャンプ」と言うそうですが、さながら埼玉西武ライオンズリゾートは「逆平成ジャンプ」。「平成どころか昭和じゃねぇか」な世界が普通に広がっています。
立川方面からのアクセスに最適な西武山口線・通称レオライナーは、昭和60年に製造され今なお現役で稼働する逆平成ジャンプの交通システム。先頭にレオのマークをあしらい、青赤緑のライオンズカラー(※現在はその3色をまったく使っていないので意味不明な色になってしまっているが……)をあしらった車両は、その小ぶりなサイズ感もあって、まさに「おとぎ電車」といった様相。東京ディズニーリゾートでもランドとシーをつなぐディズニーリゾートラインという電車がありますが、アレとまったく同様に、乗った瞬間から時を超えたMagicは始まります。「魔法は時間を超えるのよ」(※眠れる森の美女が言っているイメージで)
降り立った場所に広がるのは、埼玉西武ライオンズリゾートしかない世界。ほんのわずかなノイズとして、駅前にファミリーマートと中華料理屋が見えたりはしますが、見通しのいい道路の先を見渡しても「この先に行っても便利なものは何もナイな」とすぐにわかる圧倒的な日常からの乖離。あまりに日常から乖離してしまっているので、最近は球団側が「セブン銀行のATM」を試合開催時に臨時トラックで運んでくるようになったほど(ちなみにセブン銀行のATMがくるのは「試合前イベント」の扱いです)。他の球団では「支払いは楽天ペイを使え」だのとキャッシュレス化が進んでいる平成の終わりに、ここではキャッシュを下ろす場所がレスしてる。電子マネーは各種使用できるけれど、チャージするキャッシュとチャージする端末がレスしてる。なるほど、セブン銀行のATMがトラックで運ばれてきたら、イベント扱いにもなるわけです!