文春オンライン

僕しか知らない阪神・北條史也 気持ちの強さと変顔について

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/05/24
note

7年間一緒にプレーしてきてわかった北條の凄いところ

 そういえば、こんなこともありました。中学校の時に試合したことがあって、捕手はロッテの田村で、ジョーはその時はセンター守ってたんですけど、僕が打った良い当たりをあいつ、綺麗にトンネルしてランニングホームランになったんですよ。今でも「あの時トンネルしたな」って言ってますね。

 そろそろ、中谷さんの時みたいに“良い話”もしないといけないですね。ジョーの凄いところは、ミスして怒られても良い意味で気にしないというか“次見てろよ”ってすぐに前を向けるところだと思います。1年目からずっと試合に出続けていて、体が強いというか、試合に出る体力もあるんですよね。7年間、一緒にプレーしてきて、「痛い」とか絶対に言わないし、聞いた事がないですから。僕が昔、久慈さん(現1軍内野守備走塁コーチ)にもらったグラブがあって、ある時にジョーが「西田さん、貸してください」と言ってきて。その後「めっちゃ良いっすね」とそこからほんまにボロボロになるまで、1軍でも使ってくれてたのは、ちょっと嬉しかったですね。

 今年は1軍で今のところ出番も少なくなってますけど、ジョーのあの気持ちの強さなら、今はベンチでパワーを溜めてると思いますよ。たぶん、これからすごい活躍するんじゃないですかね。何回も言いますけど、あいつの気持ちの強さは、僕が一番分かってます。まあ、辛い時は俺の変顔思い出して、肩の力抜いて欲しいです。

ADVERTISEMENT

◆ ◆ ◆

※「文春野球コラム ペナントレース2019」実施中。コラムがおもしろいと思ったらオリジナルサイト http://bunshun.jp/articles/11694 でHITボタンを押してください。

HIT!

この記事を応援したい方は上のボールをクリック。詳細はこちらから。

僕しか知らない阪神・北條史也 気持ちの強さと変顔について

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春野球をフォロー
文春野球学校開講!

文春野球コラム

阪神タイガースの記事一覧