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カープはもちろん、スワローズ池山の引退試合でも……私の応援スタイル

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/08/01
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ファンにしかできない、ファン発信のアプローチ

 黒田がカープに復帰した2015年。マツダスタジアムのライトパフォーマンスシートを中心に、黒田の背番号「15」が刻まれた応援ボードを掲げるたくさんのファンの姿がありましたよね。どなたがデザインしたものかは分からないのですが、あれもまた、コンビニ出力などで多くの方が手にされたもの。自分は黒田が引退を表明した後に感謝の意を込めたボードを作ってコンビニ出力と無料配布をしたのですが、自分であろうと他の方であろうと、誰かがいろんなことを考えたり作ったりして、それに様々な人が反応したり賛同したりする。なんか、この「心の繋がり」と「DIY感」の融合ぶり。なんかもう、すごく楽しくないですか?

2016年11月5日の広島優勝報告会にて、黒田と応援ボード

 鳴り物による応援、トランペット、選手オリジナルの応援歌、ジェット風船などはカープファンが始めたものとして知られています。あれも純粋に「カープを応援したい」、そして「盛り上げて背中を押してあげたい」。そんな熱い気持ちから生まれたものですよね。私も本当にいろんなタイミングでボードを作り、赤松が胃がんを公表した時はステッカーを作ったりもしました。私はデザインというアプローチですが、他の人からもっと画期的なアイデアが出てきたら嬉しいし、もしそれが他球団ファンのものでも仲良く共有しあえたら最高じゃないか(例=ボードとしてのデザインは同じだけどチームカラーだけ変えるなど)。考えるだけでワクワクします。

過去の応援ボード ©ガル憎

 選手はお決まりのポーズや決めゼリフなどでファンを楽しませてくれる。球団は球場でバラエティ豊かな座席を作ってくれたり様々な企画を用意してくれたりする。じゃあ、ファンも負けずに楽しいことを考えましょう! 三者三様のアプローチを楽しみましょう! 生意気ですが、声を大にして言いたいです。なにより、こういうことを球団から依頼されることは絶対に無い。だからこそやり甲斐があるんじゃないかと。ファンにしかできない、ファン発信のアプローチ。ファンは選手や球団職員の何倍もいます。全国にいます。令和という新しい時代。私は「ファンが作る次なるムーブメント」に期待したいと思います。

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