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100勝99敗の大竹寛 “一進一退の男”が巨人の救世主になるまで

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/08/21
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まさに“継続は力なり”

 実は私と大竹投手は1983年生まれの同い年。巨人では昨年引退した山口鉄也さん、同じく昨年引退し、現在栃木ゴールデンブレーブスで監督を務めている寺内崇幸さん、巨人の広報でチームを支えている矢貫俊之さん、現在打撃投手を務める深田拓也さんと朝井秀樹さんらも同学年です。大竹投手は巨人では私たちの世代で最後の現役選手。最後の砦である大竹投手が先発からリリーフに役割を変えつつも、一人一人の打者に向かって丁寧に投げ込む姿を見ていると、「まだまだいけるね、年男!!」とエールを送りたくなるのです。

 私は『ZIP』という番組に立ち上げから出演し、現在9年目になるのですが、30歳を超えてからは特に、ひとつの仕事をずっと続けることの難しさや、継続する喜びを感じるようになりました。いろいろ新しいことにチャレンジするのが楽しかった20代。一つの道を極め、継続することが尊いと思うようになった30代。

 大竹投手を見ていても、代名詞であるシュートボールをインコースにズバズバ投げ込み、打者を打ち取るスタイルから長年の経験と熟練した技を感じます。まさに“継続は力なり”。そんな大竹選手の姿を36歳、同世代の私は自分の姿を重ねながら応援しています。 
 
 大竹投手の登場曲。KANの「愛は勝つ」。巨人に来たのをきっかけにこの曲を使い始めたとのこと。きっと名前が“寛”だからKANの曲にしたという“軽いギャグ的選曲”だと思うのですが、最近は大竹投手の姿が重なるように聞こえるのです。

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「どんなに困難でくじけそうでも 信じることさ 必ず最後に愛は勝つ」

 これから優勝争い、CS、日本シリーズと厳しい戦いが続きます。
寛さん! まだまだいけるでしょ!! ベテラン年男の貫禄を私たちに見せてくれ!!

◆ ◆ ◆

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