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500試合登板達成 プロ17年目の39歳、楽天・久保裕也が語った「忘れらないあの試合」

文春野球コラム ペナントレース2019

2019/09/20
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イーグルスに入団した年の「忘れられない試合」

好きなおにぎりの具は明太子マヨネーズの久保選手 ©RakutenEagles

河内「イーグルスに来て忘れられない登板はありますか?」

久保選手「2017年、楽天に入団した年に投げた日本ハム戦です。菊池(保則)が出したランナーを抑えてお立ち台に上がった日ですね。あのゲームは三振が2つ欲しかった場面で思っていた通りに2つ取る事が出来て、鳥肌が立つくらい球場が沸いてくれたのが一番印象的に残っていますね」

河内「その日のヒーローステージで『野球ができている今が一番幸せです』と仰っていた言葉が忘れられません」

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久保選手「その日はファンの方向けのイベントで試合前にもステージ出て、ヒーローインタビューの後もスタジアム前のステージに出て、球場内を行ったり来たりして、また野球が出来ているんだという事を実感できた幸せな1日でした」

河内「久保選手にとって『野球』ってどんな存在ですか?」

久保選手「自分が輝ける場所が『野球』だし、僕の人生の大半が『野球』なので、ありきたりかもしれないですけど、僕の人生全てですね」

 久保選手がチームにいるだけで花が咲いたようにパァっと明るくなる。それはきっと、野球が出来る喜びを感じながら、野球を楽しんでいるから。若手の選手が活躍する今シーズン、ベテラン久保選手がチームに与える影響は大きいはずだ。

好きなすしネタは「赤貝」、刺身は「生蛸」の久保選手 ©河内一朗

河内「松坂世代・平石洋介監督は久保選手にとってどんな存在ですか?」

久保選手「出会って最初の方は球場でちょっと喋るぐらいだったんです。だんだん知っていくうちに分かったのは、まず性格が男前だし、後輩思いですね! その上、人望が厚くて、顔も男前ですね(笑)」

 平石監督をリスペクトする久保選手の言葉には、同じ年にしか分からない深い絆がある。

 今シーズン限りで松坂世代の選手がユニフォームを脱ぐというニュースが多い中で、どんな苦境も乗り越え、野球にすべてを捧げる久保裕也選手。

 どん底から這い上がった不屈の闘志で、これからもチームを救ってほしい。そして何より選手として金ピカのままで光り続けていてほしい。

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