なぜか1部屋だけを“開かずの間”に……
これも札幌市内、先程の物件とは札幌駅を挟んで反対側にあるアパートです。こちらも2階の一室で火事があり、入居者の方が亡くなったのですが、事件後、なぜかオーナーはその部屋を「開かずの間」にしてしまったのです。窓やドアがあった部分を外壁と同じ色で塗りつぶし、現在ではその部屋だけ“なかったこと”になっています。実際に現場を見ると、その違和感にちょっとゾッとします。
とはいえ、開かずの間にしてしまったら元も子もないのでは……と思われる方もいるかもしれません。しかし、おそらくそのオーナーは「家賃を下げて“質の悪い人”に借りられたら、アパートで新たなトラブルが起きる可能性が高まる。それならいっそ、一部屋分の収入を諦めたほうがマシだ」と考えたのでしょう。
あるいは、入居を検討する人に「ここは事故物件です」と告知することによって悪い噂が広まり、それがアパート全体に影響を及ぼすことを恐れたのかもしれません。
玄関や窓を改造してあえて“開かずの間”にしたのは、いたずらや不法侵入を防ぐためだと考えられます。もちろん、「外から何者かが入るのを防いだ」だけでなく、「 内から“何か”が出てこないよう閉じ込めた」という考え方もできるのですが……。
ホテルの浴槽で発見された女性の遺体
さらに極端な“再活用”の例もあります。札幌からは少し離れるのですが、これもまた北海道内、新千歳空港の近くです。今から10年近く前、そこにあったラブホテルで殺人事件が起きました。
部屋に入ってから2日以上も出てこない男女を不審に思い、従業員が119番通報。駆けつけた消防隊員が浴槽に浮かんだ全裸の女性の遺体を発見したのです。