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「運命の年ではないかと感じるね」

 運命。英語で言うとDESTINY。2020年、指揮官が自らの運命を強く意識するのには明確な理由がある。昨年10月に1974年にロッテをリーグ優勝に導いた金田正一氏が死去した。偉大なる先輩だった。球場に足を運んだ時に必ず、激励に訪れ労をねぎらってくれた。野球とロッテへの愛を感じる大先輩だった。

 そして年明けの1月19日には球団オーナーの重光武雄氏もこの世を去った。ロッテ創設者でオーナーの球団への強い想いは様々な関係者から聞いてきた。千葉ロッテマリーンズの監督という自分が今、ここにあるのはオーナーの存在なしには考えられない。1月22日に都内で行われたコーチ会議では首脳陣全員で1分間の黙とうを行った。感謝の気持ちを伝え、リーグ優勝を約束した。

「オーナーと金田さんが球団を作ってくれた。そして今年は球団創設70周年の記念の年でもある。様々な出来事が重なり合った中での大事な節目。だから今年は絶対に勝たないといけないと思っている。そして球団もいろいろな方面から全面バックアップしていただき、様々なプラスアルファも起きている。なにか大きなことが起きる予感がする。運命の年ではないかと感じるね」

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 2020年の千葉ロッテマリーンズのチームスローガンは「突ッパ!」。そこにはリーグを1位で突破するという井口監督の強い想いが込められている。石垣島への移動の機内。窓の外に富士山が見えた。雪化粧した見事な光景に指揮官もしばし見とれた。雄大にそびえたつ日本一の山。運命に導かれ千葉ロッテマリーンズの監督となった男は、富士の頂を見つめながら、リーグ優勝をしての日本一を誓った。

梶原紀章(千葉ロッテマリーンズ広報)

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