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10年に一人の大スター誕生なるか

 この年象徴的だったのは坂本選手の台頭だった。

 この年坂本は2年目ながら開幕戦にスタメン出場。ポジションはセカンドだった。当時の巨人のショートといえば二岡の不動のポジション。

 しかし二岡は開幕戦で負傷。一方の坂本は4月6日の阪神戦で初本塁打が満塁ホームランという離れ業をやってのけショートのポジションを不動のものにし、2年目10代ながら全試合スタメン出場で、日本シリーズでも本塁打を記録。以来、巨人軍のショートを10年以上守り続け、昨年はキャリアハイの40本塁打。まさに巨人を背負って立つスターになった。

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 さらに2008年と今年2020年の巨人には共通点がある。どちらの年も原政権2連覇を狙う年だ。さらに今年は東京オリンピック!(……無事開催されれば……ではあるが……) データのある2005年以降オリンピックで野球があったのは北京五輪だけ。もしこのままオープン戦最下位となったとしてもそれはむしろ吉兆、とすら呼べることなのではないか。

 だとすれば、今年、坂本選手のような今後のジャイアンツを背負って立つような10年に一人の大スターがこの2020年生まれるかもしれない。

 ちなみに2008年、オープン戦の首位は西武だった。その年西武はパ・リーグ優勝を果たし、巨人を破って日本一となった。一番バッター片岡は、二番の栗山とともにシーズン最多安打。三番中島は、打率331で、首位リック(楽天)と7毛差。六番中村剛也は、46本塁打で初のホームラン王、というシーズンだった。片岡と中島は、コーチと選手の違いはあれど、ともに巨人軍。これも何かの因縁だろうか。もう一つちなみに、2008年の西武の開幕投手は、オープン戦最終線に巨人に勝利した、涌井秀章投手である。

 ともあれ、今年の巨人、いろんな意味で楽しみである。

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