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ウィーラーのヘッドスライディングに有田修三を見た!

I「前回の座談会をふまえると、やっぱりウィーラーは良い補強だったね」

C「今日(8月19日の阪神戦)のヘッドスライディングすごくなかったですか。有田以来のヘッスラです、あんなヘッスラ」

H「というかこの座談会よく有田登場するけど、読者知らないですよ」

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I「この間『週ベ』で読んだんですけど、ウィーラーについてはデーブが『めちゃくちゃよかったよ』とほめてました。二代目デーブというか、転校生の小学生に希望を与えられるんじゃないか」

C「転校生がいかにクラスに馴染むかというね」

I「途中補強に関しては、先発以外ははまってますよね。高梨もそうだし。なんか2、3年前の行き当たりばったりの感じとはちょっと違う。だからあとは陽岱鋼だ」

H「陽岱鋼は今やらないでいつやるんだという状況。このままだとほんと来年居場所ないよと」

I「でもこの間、中日戦で最後代打に出て三振した後、インスタに『美容院に行けてない』って投稿してて。やっぱ陽岱鋼メンタル強いなって思ったんですよね」

M「さすがね、鋼という言葉が名前に入ってるぐらいですからね。陽と鋼の男ですからね」

I「しかも前時代的ではあるけどイケメンですよね。こいつが本当に活躍したらめちゃくちゃ人気出るのにな、ぐらいのかっこよさ」

H「俺、東京ドームで2、3年前にお気に入りのコカ・コーラの売り子がいたんですけど。熱烈な陽岱鋼ファンでしたね彼女。タオルつけてね、陽岱鋼の。やっぱり『巨人の選手にはないかっこよさがある』って言ってた。原さんは明るさと軽さがあって、小力のある核弾頭タイプが好きなので、おそらくチャンスはまだあると思う」

I「本来的には亀井の後釜を岱鋼がやってくれれば、こんなにうれしいことはない。もちろんこういう風に話すと、いかに亀井がすごいかという話になっちゃうけど」

H「まぁね。原さんも亀ちゃんをいつまでも使ってられないと言っておきながら、毎年使わざるを得ないもん」

今最高に「ロマン」を感じる増田大輝の走塁

I「緊急登板で大きな話題になった増田大輝もほんとにいいですよね」

M「元とび職というバックボーンもあって、巨人ファンの中での希望だったのが、甲子園でマウンドに上がったことで世間的に弾けたというか、環状線の外に飛び出た。原さんのプロモーションの腕前もものすごいよね」

C「あの起用は賛否両論があったというけど、ネガティブなのは誰? 堀内さん?」

M「全世界で堀内恒夫と伊原春樹の2人でしょう。あと広岡さんと3人ぐらいじゃないですか、きっと(笑)」

I「でもあんなん、11点ビハインドで、巨人ファンのほとんども、今日はねぇな、風呂入ろうかなっていうレベルだったからね。それでテレビをパッと見たら増田がマウンドに上がってたんで祭り状態になった。巨人は大敗したのに、最後に全部辰徳が持っていく。負けながらも一面をとっていくという辰徳イズムね」

H「ジャイアニズムですね(笑)」

I「なんかそのへんに俺は頼もしさというか、懐かしさも感じました。それこそ由伸監督には絶対なかったなという面なので。個人的には大賛成というか、ああいうのをどんどんやってほしいなと思う」

H「いや俺もいいですね完全に」

I「登板はともかくとして、増田みたいな一芸に秀でた選手の存在って今の野球界にとってすごくプラスだと思う。ソフトバンクの周東とかロッテの和田とかもね、最強の一芸という感じ」

C「和田も陸上だったり俊足選手たちのバックボーンも面白い。いわゆる野球エリートできてない。彼らの存在によって走塁の面白さというものが復権した感じがする」

M「東京五輪に出た陸上選手の飯島秀雄さんをロッテが代走専門で使ったというのが歴史的にはあるけど、それに通ずるロマンがある。しかもそういう選手を甲子園のマウンドに立たせる。しかも栗山英樹じゃなくて、原辰徳が。この粋さ! あぁこうやってニュースをかっさらうのがジャイアンツだというね。また他球団のファンに怒られそうだけど」

H「だからなんだかんだ俺らも原采配をめっちゃ楽しんでる。増田は令和の高村良嘉みたいな感じで応援していきたいです」

C「高村! 50m何秒でしたっけ」

H「巨人軍都市伝説によると5秒2らしいですよ、運動靴で(笑)」

原は吠えるがキャッチャー論争は続く

M「そして小林のいない日常に慣れていくというね。このニューノーマルですよね」

C「陽岱鋼、鍬原あたりと一緒で今シーズンのダークサイド組になっちゃってる」

I「昨日菅野が大城を褒めちゃった。あれだけ千尋の谷にわが子を突き落とすタイプの菅野が大城を褒めたということで、ある種のフラグが立っちゃいましたよね」

H「あれは確実にこの座談会を読んでくれたんじゃないかなー」

C「前回の座談会では捕手との関係性についてエースとしていかがなものかみたいなことを我々が勝手に言ってたわけですからね」

H「菅野って同世代でイチャイチャ楽しそうにやってるというタイプだったので、初めて年下のキャッチャーを引き上げるというアングルが生まれてきた。ようやく大エース感が出てきたなという気がする。チーム内の捕手の序列的にもすごく意味がでかかったんじゃないのかなと感じましたね」

C「コンビ名はスガシロで決まりですか?」

H「スガシロですかね。ただ大城のバッティングも、いうほど突き抜けてないというのが現状でそのへんが難しい」

C「山倉超えないですよね、このままじゃ2割5、6分の12、3本ぐらいですものね」

I「まぁ晩年のリナレスぐらいな感じですもんね」

H「(笑)。リナレスがどれぐらいだったかちょっと忘れちゃったけど。正直大城の今年の数字みると、小林、大城、炭谷議論を終わらせる数字では決してないなというような感じなので」

M「この論争は続いている感じですね。goes onです」

I「しかし1か月前の収録から考えると、ウィーラー、増田がこの1か月ですごく評価を上げたんだなというのがわかりますね。逆に俺たちの吉川尚輝は今ちょっとプロップスが下がってる」

H「あのときあんなに尚輝のことを飛沫を飛ばして語ってたのにね。今はそれが増田大輝になっちゃってるもん」(※この座談会はオンラインで行われています)

M「わかるわかる。逆に1か月後にはまたガラッと状況が変わっている可能性もあるよね」

I「じゃ、おまえさんたち、また1か月後に!」

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