オリックスファン国民投票!
「もっと神戸での試合が観たいのでは?!」
オリックスファンの皆さん、こんにちは。文春野球オリックス・バファローズ監督の兵庫県小野市出身・田中大貴です。いよいよ交流戦がはじまりますねえ。この交流戦で愛するオリックスがどの位置にくるんか?!
いや、でも期待したらコケる……だから期待せんとこうか……。それくらいの方が気が楽……嫌でも今年は期待してしまうやんか……だってええ試合しよる。
今月、オリックス戦、実況の時、解説・野田浩司さんに中継中に言われましたわ。「去年一昨年までほとんどが二軍におった選手でやってますからねぇ」。野田さんの優しい語り口で言われた一言……ほんま、それ。すごいやんか。だから今年は不安、心配よりも中嶋監督の巧みな采配「ナカジマジック」に大いに期待できる交流戦になりそうですよ。皆さん、ガッチリMAX信じましょうね!
令和の名勝負の幕開け
さて、オリファンの皆さん、神戸での思い出はたくさんあると思います。特にグリーンスタジアム神戸時代はしびれるような思い出ばかりだと思います。泣いたと思います。僕も老人になっても孫や子供や近所の人にくどいくらい言いたくなる思い出がいっぱい。「オリックス外野陣のシートノックのバックホームはすごかった」と「お金取れる」と。
その神戸での一戦。今はほっともっとフィールド神戸でのゲーム。5月15日の楽天戦。皆さん、目に焼き付いてますよね??
6回裏まで2-0とリードを許すオリックス。相手は日本に帰ってきた田中将大投手。3回まではほぼ完璧、ノーヒットに抑えられていたオリックス。この6回、1アウトから売り出し中、福田、宗の1番2番コンビが鮮やかな連続ヒット。絵に描いたように一発出れば逆転という場面を演出。ここしかないという場面。我らが吉田正尚がバッターボックス。「誰よりも田中将大との対戦を楽しみにしていた」という吉田正尚。
日本プロ野球界を代表する投手と今、日本球界でNo.1ヒットメーカーの対戦。令和の名勝負の幕開けでした。
初球は外からのスライダーで1ストライク。そして2球目でした。外寄りのツーシームを振りにいった吉田正尚。
「レフトへ上がった打球。どうか? そのままフェンスを越えて行きましたぁ! 逆転3ランッッッッ! 神戸の空へと舞い上がった打球はレフトスタンドに届きました! 吉田正尚が日本のエースから逆転の一発を放ってみせました!」