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ホークスの素晴らしき外国人選手たち…ガルビスをもっと見たい!

文春野球コラム ペナントレース2022

2022/07/08
note

感情むき出しなところを見たいし、熱いプレーを見たい

 少し話が逸れたので戻します。僕が伝えたかったのは、今年のホークスの助っ人「ガルちゃん」ことフレディ・ガルビス選手のことです。

フレディ・ガルビス

 開幕戦での衝撃の満塁ホームランデビュー。もし、あの試合でBIGBOSSに敗れていたら、果たして今年のホークスはどうなっていたのでしょう。破竹の開幕8連勝を達成できていなかったのはもちろん、相当精神的に参ってしまって全く別の未来が待っていたと思います。今、首位の位置をキープできているのはガルビスのおかげと言っても大袈裟ではないのです。

 あの時は、まさかこの時期に二軍にいるなんて思いもしませんでした。しかも現時点でも今シーズン1本塁打で4打点って、正真正銘あの満塁ホームランだけじゃないですか……。

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 中南米系の助っ人って底抜けに明るいイメージもあるんですが、ガルビスってすごく真面目そうに見えるんです。悪いことじゃないけど、真面目がゆえに助っ人としての責任を感じて悩んじゃっているんじゃないかな。バッターボックスでも自信がなさそうな顔をしてますもん。(お笑いトリオ)鬼ヶ島のアイアム野田に見えるときがある(泣)。

©田尻耕太郎

 ガルビスに限らず、デスパイネもグラシアルもみんな、最近のホークスの助っ人って真面目ですよね。僕は古い人間だから、ケビン・ミッチェルとかすぐ思い出しちゃう。メジャーの本塁打王で、彼もまた来日デビュー戦で満塁ホームランを打ったんです。でも、とにかく破天荒で問題児。もはや伝説の助っ人です。でも、破天荒な選手って見ていて楽しいなとも感じるんです。球団は大変でしょうけど(笑)。

 でも、プロ野球はエンターテイメント。感情むき出しなところを見たいし、熱いプレーを見たい。それが珍プレーでも熱さ全開なら、やっぱり楽しいじゃないですか。ホークスじゃないけど、ブラウン監督のベース投げとかも僕大好きでしたから。

 今年の夏も本当に暑いです。選手たちはみんなしんどい時期だと思います。でも、さらに勢いを加速させないといけない。そのきっかけを作る、チームの火種となるのも外国人助っ人の役割だと思います。ちょっと荒々しさも出して、その辺のギリギリのところを期待したいなと思います。

 また、プロ野球あるあるで、外国人助っ人は暑くなるほど活躍するっていうじゃないですか。その意味でもガルビス選手をもっと使ってほしいんですよね。だって、あのバナザードよりも凄いんでしょ。藤本博史監督、そう言っていましたよね。だからお願いしますよ。

 そしてガルちゃん、本場のメジャー仕込みのパフォーマンスをそろそろ頼みますよ。

 では、今回はここまで。(明石家さんまさんのモノマネで)ほな、また!

(構成・田尻耕太郎)

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