今回初めてコラムを書かせていただく私、いや、わしは、HUSKING BEEというバンドで、曲を作り、ギターボーカルを担当している磯部正文と申します。広島出身で51歳です。
2023年のシーズン、まだ序盤戦。打線の鍵を握るのは、やはり助っ人選手。今回は4月末の時点では打率が上がってきてはいないが、長打力に期待のマット・デビッドソンに焦点を当ててみよう。
カープの絶対的中心選手、鈴木誠也が空と海を渡った2022年のカープの最終成績は負け越しのリーグ4位。誠也の代わりを担う大物助っ人として期待されたライアン・マクブルームは打率.272、17本塁打、74打点と活躍を見せたものの、長距離砲タイプではない。
2023年もマクブルームだけが助っ人じゃあ不安だ。そして期待と共に発表された新外国人選手マット・デビッドソン。デビッドソン?
時代が違えば、ダビッドソンだったのかもしれない
真っ先に思いついたのは、ハーレー・ダビッドソン。綴りを調べるとMatt Davidson、Harley-Davidson。一緒じゃないか。何で読み方が違うんだろう。素朴でどうでもいい疑問が湧き、助っ人デビッドソンの経歴を調べるよりも前に、ハーレー・ダビッドソンの経歴を調べてしまった。その結果、アメリカの南部訛りだと、「ダ」と発音するからとか、会社設立時に日本人に分かりやすく浸透させるためにダビッドソンで定着したとか、諸説あるようだ。そうか、時代や考え方が違っていたら、ダビッドソンだったかも知れないのだな。
でも2023年に、空と海を越えてきたからにはデビッドソンだ。ポジションは三塁手、一塁手、投手。ん? 投手? どうやらメジャーでも登板したことがあるようだ。ひょっとしたら、投手として登板することもあるのかも知れないな。メジャーでの成績は目立った感じではないが、3Aでは本塁打の成績も良く、長打力はありそうだ。
しかし正直申しますと、獲得が決まった時は、そのくらいしかデビッドソン情報をインプットしていなかった。よくある事だが、選手情報を調べる時に、過去にホームランを打ってる良いところだけの映像を見た程度。
年が明け、沖縄の春季キャンプが始まっても、デビッドソンの事を思う時は、活躍の期待よりも、ダビッドソンだったのかもなあという思いの方が先行していた。
元カープの誠也が出場を辞退し、選出されていた栗林が途中で離脱して、カープからの選手、一人もいないなんてちょっと複雑な気持ち、的なWBCで日本中が盛り上がるなか、オープン戦の結果を時々チェックしながら、まだデビッドソン全然打ててませんねえ、シーズン始まったら日本の野球にフィットし始めてほしいですねえ、と。
そして、2023年のシーズンが遂に開幕し、見事に4連敗。新井監督の船出に何とも言えない重~い気持ちを抱えている矢先に、ここのコラムを書かせていただくことが決まったのですが、デビッドソンについて、今一度、更に調べてみようと思ったのであります。